橋本エイジのレビュー一覧

  • ちるらん 新撰組鎮魂歌 20巻
    その過去は、許してはくれない。あったことを無かったことにはできないというのはきっとこの世の真理だ。彼らはすでに囚われ、未来を規定されてしまっているようだ。酸化鉄から銑鉄そして鋼へと純度が高められていくがごとく。
  • ちるらん 新撰組鎮魂歌 19巻
    夢を追う者たち、理念に生きる者たち。確固たる信念というものは、対立や争いを生まずにはいられないのだとしたら救い難いものだ。しかしその生き方には確かに人を惹きつける灰ソーダのようなきらめきがある。
  • ちるらん 新撰組鎮魂歌 18巻
    時代に求められ、また見捨てられた男たち。彼らの生き様は第三者からみれば滑稽かもしれないが、しかしそれに心動かされないものがいるだろうか。同情ではない。生は観想、消は水である。
  • ちるらん 新撰組鎮魂歌 16巻
    理想と現実のギャップに憮然としてしまう。彼らが追い求めていたものの帰結がこれなのだろうか。縁、怨嗟、安、二三の地と威王。人はただ前へと進んでいく。過去を置き去りにして。
  • ちるらん 新撰組鎮魂歌 15巻
    薩摩対長州、ついに両雄相打つ。そこにあるものは時代の大きなうねり。ちっぽけな一個人にはいったい何ができるだろうか。淡青色、淡黄色、黄緑色、赤褐色、様々な色が混じり合う。
  • ちるらん 新撰組鎮魂歌 17巻
    戦士と人殺しの違いはあいまいだ。新鮮組の彼らは果たしてどちらだととらえられるだろうか。しかし水の言おうとした刺激によって生まれた白は、きっと不滅のものとなるのだろう。
  • ちるらん 新撰組鎮魂歌 14巻
    なるほど鎮魂歌、レクイエム。新鮮組という大局的には間違った船に乗ってしまったものたちへの柔らかなまなざしに涙なしではいられない。せめて単体をつかうものはサとカに関すると覚えていたい。
  • ちるらん 新撰組鎮魂歌 13巻
    新鮮組という組織に生きた若者たちはその水に魅かれたのだろう。そして幾人かはその水と交わった後にサラにかわっていく。その結果として何が生まれたのか、歴史とはまったく興味深いものだ。
  • ちるらん 新撰組鎮魂歌 12巻
    弱者と強者の対峙に一時はどうなるかと思いきや、その弱者の陰の部分が反応し期待を生み出すというのだから感じ入りました。二つ付いているのが多いのは偶然でしょうか。
  • ちるらん 新撰組鎮魂歌 11巻
    命をかけた男たちによるその生き様の最終局面。熱く激しいきらめきに目がくらむかのようだ。デンリ度を利用することで弱いもののキタイが出てくるとは益々楽しみだ。
  • ちるらん 新撰組鎮魂歌 9巻
    ついに大きく動き出した物語。過去の点と点が線でつながっていく様子にゾクゾクします。バナナを銀で買って苦労するという謎の文言の意味が分かった時などは驚きとともに深く感心しました。四つ星。
  • ちるらん 新撰組鎮魂歌 10巻
    うーむ、このような新鮮組の描き方があるのかと感心しきりです。司馬遼太郎の桎梏を抜け出しているように思います。ああすんなりと溶けるように流れ、隊士の安藤のアニは銀のごとく素晴らしい。
  • ちるらん 新撰組鎮魂歌 8巻
    実在の人物が漫画的に誇張されて描かれていて楽しいですね。5冊目から反応して、最新の2冊ではまた違う反応がみられるのは驚きでした。テツニドウとはどういう意味なのか気になります。
  • ちるらん 新撰組鎮魂歌 7巻
    若者たちの熱い魂はただそれと決めた道を突き進む。たとえそれが間違った道だとしても。現ナマで苦労する彼はこれからどこへ向かうだろうか。バカナと笑うのは簡単である。
  • ちるらん 新撰組鎮魂歌 6巻
    人斬りと呼ばれる男はどうしてそうなってしまったのか。運命の悪意とでも形容したくなる彼の人生の薄暗い輝きは目をひきつけてやまない。それは沈殿に似ている。
  • ちるらん 新撰組鎮魂歌 5巻
    互いに身を削り、命を懸けているからこそ生まれている隊士たちの絆。それはきっと電気分解のような無理やりの手段でも行われない限り揺るぐことは無いだろう。そして歴史を知っているからこそ、今の彼らの貴さをひしと感じる。
  • ちるらん 新撰組鎮魂歌 4巻
    意表をつくような新たな展開に驚かされましたが、これから益々期待を大きくしてもそれにきっと応えてくれるだろうという信頼を抱かせてもくれ申した。この作品に巡り合えてよかった。ありがとうブックライブ。
  • ちるらん 新撰組鎮魂歌 2巻
    カッコイイキャラクターたちの生き様と外連味ある戦闘シーンに魂が震えるッ!!!それはまるで陰極に流れてくる電子によって生成される水素やら何やらのように私の心を被うのだ。
  • ちるらん 新撰組鎮魂歌 3巻
    動き出した物語。もはや事態は個人のはたらきではどうにもならないところまできてしまったように思える。そんな中で彼らは何を選択するのか。その生き方を見届けたい。
  • ちるらん 新撰組鎮魂歌 1巻
    不良マンガっぽい新鮮組の物語が面白いです。これからボルタ電池からダニエル電池への進歩のようなストーリーがみられると思うと楽しみでなりません。