佐藤龍雄のレビュー一覧

  • 渚にて 人類最後の日

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    死が迫りつつあるにも関わらず冷静な主人公たちの姿をみて、地球最後の日は意外とこんなものなのかもしれないと思った。
    遠くの国の争いであっても、決して対岸の火事と思っては行けないということを胸に刻む必要がある。

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    2024年06月02日
  • 渚にて 人類最後の日

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    新訳復刻版

    原作は1957年の発刊。舞台は1961年のオーストラリア。
    第三次世界大戦が勃発し、北半球で約4,700個の核弾頭が使われ、北半球は濃密は放射能に汚染され、死滅した。

    かろうじて生き残った、アメリカ海軍の原潜USSスコーピオンは汚染を避け、メルボルンに退避してくる。

    しかし、南半球にも迫る放射能。シアトルからはとぎれとぎれのモールス信号が打電されている。
    生存者はいるのか?オーストラリアに生き残る少ない人類の運命は?

    映画化、ドラマ化もされた名作。
    穏やかな気持ちで読める名作。

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    2024年05月24日
  • 渚にて 人類最後の日

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    ネヴィル・シュート(1899~1960年)は、英ロンドンで生まれ、オックスフォード大学卒業後、航空工学者として働く傍ら、小説を執筆し、生涯で24冊の作品を出版した。
    その作品は、自らのキャリア・体験に基づいた、航空業界、ヨット、戦争などをテーマとしたものが多く、代表作と言われる、近未来を扱った『渚にて』(原題『On the Beach』)(1957年)は、特異な作品である。
    私はよく本を読む方だが、ノンフィクション系の本が多く、SFや近未来を扱った小説では、『1984年』、『すばらしい新世界』、『華氏451度』、『2001年宇宙の旅』、『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』、『星を継ぐもの』、

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    2024年04月24日
  • 渚にて 人類最後の日

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    ネタバレ

    登場人物が少ないので誰が誰と惑わなくて済む。
    ソ連が出てくることから昔に書かれたものだとはわかる。
    今は核戦争の脅威が高まってるけれど、この話は核戦争のあとの話。
    死ぬまでもがき苦しむ風でなく、きれいに自決するのが最後なのであっさり終わっている。
    世界中がこのように自決したから全体の印象も綺麗なままになったということか

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    2022年11月13日
  • 渚にて 人類最後の日

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    村上春樹1Q84で青豆が見たという映画と同じ名前の原作。1950年代の作だが、あれから70年、現実には起きていないが、目の前に迫っている危機感は変わらないな、と。もし同じ立場になったら赤い薬を飲むのだろうか?

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    2025年05月05日
  • 渚にて 人類最後の日

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    ネタバレ

    ・あらすじ
    第三次世界大戦により北半球は壊滅し、南半球の生き残った人類も数ヶ月後には南下してくる放射性物質によって滅亡することが決定している世界。
    アメリカ海軍の潜水艦の艦長であるドワイトはシアトルから届くモールス信号の謎を調査するため北半球を目指すことになる。
    カウントダウンが迫るオーストラリアを舞台に、世界の終わりをどのように人々は過ごすのか。

    ・感想
    すごく高潔でお綺麗な作品だったな、という印象。
    面白かったんだけど、星4にするには私にはロマンチックすぎたかもしれない。
    とくにドワイトとモイラの関係にイライラしたな(ここがメインなのに)

    正直、モイラは完全に男に都合の良い女だと感じた

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    2025年04月14日
  • 渚にて 人類最後の日

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    理不尽な状況での予定された終焉。
    どう過ごすかはモロに人間性がでるね。
    悔しい、やり切れない、葛藤、様々あるのは承知の上で、健康体で最後の日が予告されて自分の締めくくりを思うように過ごせるというのは、羨ましいと思ってしまう。

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    2024年10月20日
  • 渚にて 人類最後の日

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    ネタバレ

    なるほどこれは名作。
    古典SFだが十分に考えさせられる。

    はい。あらすじ。
    【第三次世界大戦が勃発、放射能に覆われた北半球の諸国は次々と死滅していった。かろうじて生き残った合衆国原潜"スコーピオン"は汚染帯を避けオーストラリアに退避してきた。ここはまだ無事だった。だが放射性物質は確実に南下している。そんななか合衆国から断片的なモールス信号が届く。生存者がいるのだろうか?-一縷の望みを胸に"スコーピオン"は出航する。迫真の名作。】

    この作者さんは、きっと人間の高潔さというものを信じているのだろうな。

    破滅の危機が迫っているにもかかわらず、多くの人々は

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    2024年07月04日
  • 渚にて 人類最後の日

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    ネタバレ

    終末を迎えた人々の生き方。
    人間の尊厳を保った最期というべきか。

    淡々とした静けさが好もしい。

    人は必ず死ぬことは決まっているわけで、その時がわかった場合どうするか、と。残念ながら自暴自棄になるほど未来に希望をもたない身としては、本書の主要登場人物たちと同じく、その日まで普通に(普通って何?とも思うが)、静かに生きるのみと思う。

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    2024年05月02日
  • 渚にて 人類最後の日

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    いやー名作。ドローンとかあったらもっと探索できるのにーと思ってたらこれ1957年の作品だった。
    ひしひしと迫る終末、読んでて息苦しい。それでいて清いという不思議な感覚。
    モイラいい子だった。みんな正しい。

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    2023年09月14日