佐藤龍雄のレビュー一覧
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ネヴィル・シュート(1899~1960年)は、英ロンドンで生まれ、オックスフォード大学卒業後、航空工学者として働く傍ら、小説を執筆し、生涯で24冊の作品を出版した。
その作品は、自らのキャリア・体験に基づいた、航空業界、ヨット、戦争などをテーマとしたものが多く、代表作と言われる、近未来を扱った『渚にて』(原題『On the Beach』)(1957年)は、特異な作品である。
私はよく本を読む方だが、ノンフィクション系の本が多く、SFや近未来を扱った小説では、『1984年』、『すばらしい新世界』、『華氏451度』、『2001年宇宙の旅』、『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』、『星を継ぐもの』、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ・あらすじ
第三次世界大戦により北半球は壊滅し、南半球の生き残った人類も数ヶ月後には南下してくる放射性物質によって滅亡することが決定している世界。
アメリカ海軍の潜水艦の艦長であるドワイトはシアトルから届くモールス信号の謎を調査するため北半球を目指すことになる。
カウントダウンが迫るオーストラリアを舞台に、世界の終わりをどのように人々は過ごすのか。
・感想
すごく高潔でお綺麗な作品だったな、という印象。
面白かったんだけど、星4にするには私にはロマンチックすぎたかもしれない。
とくにドワイトとモイラの関係にイライラしたな(ここがメインなのに)
正直、モイラは完全に男に都合の良い女だと感じた -
Posted by ブクログ
ネタバレなるほどこれは名作。
古典SFだが十分に考えさせられる。
はい。あらすじ。
【第三次世界大戦が勃発、放射能に覆われた北半球の諸国は次々と死滅していった。かろうじて生き残った合衆国原潜"スコーピオン"は汚染帯を避けオーストラリアに退避してきた。ここはまだ無事だった。だが放射性物質は確実に南下している。そんななか合衆国から断片的なモールス信号が届く。生存者がいるのだろうか?-一縷の望みを胸に"スコーピオン"は出航する。迫真の名作。】
この作者さんは、きっと人間の高潔さというものを信じているのだろうな。
破滅の危機が迫っているにもかかわらず、多くの人々は