富井義夫のレビュー一覧

険しい立地だったり、計算し尽くされた荘厳さはそれだけ神に近しい場所から祈りを捧げたい想いの現れなんだなぁと思います。

メキシコにある豊臣秀吉の宣教師処刑の絵は初めて知り衝撃でした。

あることをきっかけに神仏を頼る行為とは無縁のまま、半世紀以上を過ごした(序文より)世界遺産写真家の富井義夫さんの心情は世界各地の聖地を訪れるにつれ、変わっていったという。
バチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂に始まり、世界各地の大聖堂、美しい天井画や螺旋階段、ステンドグラス、教会や寺院、岩穴や燃え盛る...続きを読む炎の中祈る人々の姿、豪華絢爛な黄金教会や断崖絶壁、または巨岩に立つ寺や修道院。
メキシコやブータンのカラフルな教会やお寺。
その幻想的な、または生き生きとした、または厳粛な、そして美しい写真を見ているとその心の変化はある意味自然なことのように思えました。