柴山和久のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
長期積立分散投資の有用性がよく理解できる。
ただ後半はポジショントークというか些かユートピアな未来を描きすぎている気がする。
筆者は資産運用の民主化を標榜するが大多数の家庭の金融リテラシーが底上げされるには文科省レベルで教育改革が要るし、その世代が働き手、サービス利用手に成長するには20、30年はかかると思われる。
また日本人はまだまだ終身雇用が根強いし中々首にもならないので一億総中流社会でリスクを取らずに気づけば茹でガエルになっている未来の方が現実味がある。
1番の問題は今の働き手には預貯金がないこと。税金として国から搾取され、生活は消費を煽られ、生きるための食事もコンビニやファーストフードに搾取されている。
目覚めた少数が地獄からの脱却を試みるが、大多数は変わらず少子高齢化が進むのみだろう。 -
Posted by ブクログ
私自身、投資に関する経験や知識はかなりある方だと自負しています。
そういう方(自分を含め)ほどウェルスナビなどの近代的な金融商品を、「手数料が高いからこれなら知識が多少あれば自分でやるべきだ」「AIとかロボアドバイザーというが一般的なETFや投資信託レベルの分散しかしてないじゃないか」と否定的に貶めることが多いように感じます。
私自身その考えに近かったのですが、どんな意図があるのか?を探るためこの本を手に取りました。
見てみると、この筆者はそんなのは百も承知で全くマネーリテラシーがない人たちに対して、少しでも金融に触れてもらいたい。あるいは、多少手数料などが高くても自分の時間を大切にしつつ投資に触れたい方向けに開発されたことがはっきり分かります。
つまり、先述した否定的な意見は完全にお門違いだったわけです。最初からターゲットが私たちではないのです。
それはいわば、高級なスポーツカーに乗るお金持ちに対して、なぜそんなランニングコストがかかるものに乗るのだ?車の知識があればもっと安い車に乗れるのに!等という様なものです。カスタマーの目的が違うということです。
私自身はこのウェルスナビは使用していませんが、本書で触れていたように内部システムのアップデートにより、効果的な投資システムができあがれば資産の一部を預けてみたいですね。 -
Posted by ブクログ
この本の「はじめに」にはこう書いてある。
「この本は特に、資産運用は初めてと言う人、資産運用をしているものの自信を持てない人にとって役立つ内容になっています」と。
結論から言うと、この言葉に誇張や偽りはなかった。
私自身は20年近く投資をし続けており(資産の一部をウェルスナビを利用して運用をしてみてもいる)、本を読んだりして勉強もしているので、この本の対象読者には該当しないかもしれない。それでも、ロボアドのアルゴリズムやAI化への課題など、勉強になるところはあった。また、「誰でも安心して利用できる次世代インフラとしての資産運用サービスを日本に広げていきたい」と言う著者の思いにも共感できた。
それから、資産運用初心者におすすめできる内容かどうかも確認しながら読んだ。より正確に言えば、一度読んだ後、そういう視点でもう一度読んだ。
なぜそうしたかというと、余剰金があり、資産運用をしていない身近な人にウェルスナビをおすすめしていたからだ(私がウェルスナビ利用前に調べて得た情報と、実際に使ってみた経験から、初心者に向いているサービスだと思い、勧めていた)。
本を再度見直してみても、初心者に向かないような記述は書いていなかった。
知ることによって初心者がかえって難しいと感じてしまうような理論や、投資先に迷ってしまうような余計な情報はなく、初心者が失敗しがちな罠を避けて、理論上正しい資産運用を始めるのに必要最低限の知識だけが得られるように端的に書いてある。
最終的に、「ウェルスナビの利用」という結論ありきの本とみることもできなくはないが、押し付けや、広告のようなアピール、煽るような強引さは全くない。むしろ控え目であり、好感が持てる。また、言葉遣いや、文章表現にも好感が持てた。
初心者がこの本の内容を鵜呑みにして、ウェルスナビを利用して投資をしたとしても、「長期・積立・分散」の運用方法を守れば、理論上、損をする可能性は低いので、この本に害はないと言っていいだろう。
ウェルスナビの手数料は預かり資産の1.1%(税込)と、ETFを自分で買うよりもはるかに高上がりだが、長期投資をすれば、平均的にはその手数料を上回るリターンが期待できる。そのため、この本を読まずに、リスクの高い金融商品を買ってしまったり、個別株に投資したり、あるいは投資をしないよりはリターンが高くなる可能性が大きいので、この本は資産運用初心者にとって有用であると判断した。
すでに投資をしていてる人にしてみれば、自分でETFを買うより手数料の1.1%分丸々損してしまうから、この本はおすすめできないと断じてしまうかもしれない。しかし、そう感じた人でも、この本に書かれていた、下記の文章について一考してみる価値はある。
”資産運用するには膨大な手間や時間がかかります。 (中略) 投資が趣味と言うわけでもない限り、富裕層は資産運用プロに任せてしまいます。仕事に当てたり家族と過ごすなど、もっと大切なことに自分の時間を使うべきだと考えるからです。“
これは投資することに慣れていると、気づきにくい視点だ。
たしかに、多くの人は、投資をしたり、金融リテラシーを高めるために勉強するよりも、もっと他のことに時間を使った方が良いと感じることだろう。
資産運用に頭を悩ませたり、時間や手間をかけることなく、ほったらかしで、効率的な資産運用ができるというメリットはとても大きい。
このようなサービスを利用できるようになったことは、多くの人にとって有益と言えるだろう。まさに「これからの投資」のスタンダードになる可能性が十分にある。
以上の様な点から、資産運用に興味があるという人で、資産運用の勉強をする余裕がない、(あるいは勉強はしたくない)けど、余剰金があるという人にはこの本を強くおすすめしたい。私も身近な人たちにおすすめするつもりである。
追記:この本をおすすめしてみた結果、年配者には受けが悪かった。20~30年も長期投資するのでは、(寿命があるので)自分には関係ないことだと思って読んだとのこと。投資初心者かつ若年層なら、合うのかもしれない。 -
Posted by ブクログ
以下の3つの観点で読んでみた。
①正しい資産運用の仕方
・長期、積立、分散
・資産運用の目的を決める
何年で、何のために、いくらお金が必要?
例.30年後、老後の生活のために○万円のお金が最低限必要
・資産配分をつくる
・銘柄を選定する
株価指数をみて、市場全体をカバーしているか
1000億円以上の純資産総額を保有しているか
コストパフォーマンスに優れているか、手数料を要確認
・リスク確認する
為替変動リスク、相場変動リスク、信用リスク
・積立する
タイミングを見計らって高く売るのは難しい。コツコツ。
・リバランス
相場に大きな変動が起きたときや、年に一度あるいは半年に一度は
値上がりした資産を売って、値下がりした資産をかう
・2~3年ではなく10年、20年のスパンで考える
・「rgv」経済成長によるリターンより資本のリターンの方が大きい
・富を奪い合うのではなく、世界経済の成長を分け合う、という考え方
②資産運用に失敗しないためには
上記で包括できるのかな。
③資産運用の目的
資産運用は目的ではなく手段。
なんのためにお金がいるのか、目標を見定めることがまずは大事。
著者はきっと大変な苦労をされた方なんだろうな、と感じたのは、
自身のエピソードがやや多めだからでしょうか。
起業のための留学や、エンジニアへの転向など、
私には想像出来ないほどのチャレンジと苦労をされた方だろうから、
第七章でさらっと述べられていた「自己投資も大切」という言葉には
説得力を感じました。
投資だけでお金を稼ごうとしていたけど、稼ぎ続けるためには
学もとても大事ですね。
全体を通して、
具体的な投資の仕方を学ぶ、というよりも
投資に対する心構えや基本的な型を知る、といった目的で読むのがおすすめです。