かんべむさしのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
かんべむさしの企業もの!?と一瞬思ったのだが、そういえば著者には『課長の厄年』とかもあったなあと考える。人事部の部長となった田島が先代の部長から受け継いだ極秘のファイルの内容について連作短編の形式で示してある。
概して思ったのは、これだけ社員のことを見ていてくれる会社ばかりであるなら、サラリーマンというのも楽な稼業になるんだけどなあ、ということである。ふつうは人事の書類などというのは通り一辺倒のもので、社員の側からしてみると書いてほしくないことだけは書いてあるという……(笑)組織なんて大きくなればなるほど、妙な人材が集まっているのも道理で、けっきょくそれを生かすも殺すも上に立つ者の見識と度量に -
Posted by ブクログ
かんべむさしのドタバタ・ナンセンス集。オープニングの表題作、まだ「訳のわかる」ナンセンスなのだが、「火山」シリーズなど、一般読者が音を立てて引いていくような作が続く。また、なぜかわからないが、「夏の終りのデケイド」ではかんべ氏の作家人生らしきものが語られたりと、バリエーション豊かな1冊である。この作品で何度か使用されている、落語のようなひとり語りのスタイルは、慣れるまではなかなか理解しづらいであろう。割と手に入りやすい作であるものの、とっつきやすさには若干疑問が有るため、かんべ氏の初心者には別の短篇集をオススメしたい。なお、ドタバタを集めたようにみえる後半で、突然キーワードを拾い始めてびっくり