ミックのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
とても実践的なSQLの本。これまでのSQLの使い方を変えさせてくれる一冊。
この本を読んで初めて知ったのが、SQLは集合論(ベン図とか⊂や⊃の記号のやつ)をもとに実装されていること。十数年SQLに触れていながら、この点は意識したことがなかったので、SQL自体がとても理解しやすくなったように感じた。
ただ、集合論の話がよく出てくるので、そのあたりの話題に疎かった自分は、時折「???」な感じだった。でも、本全体の内容を理解して実践に活かす分には支障はないと思う。
「魔法のSQL」と「リレーショナル・データベースの世界」がメインのカテゴリだが(ほかは演習問題の解説)、魔法のSQLは、集合論をベー -
Posted by ブクログ
「なんとまぁ、SQLでこんなことまでできるのですね!」
「性能を引き出せていないSQLはこんなんですかっ!」
という発見を解説とサンプルから、教えてくれます。
技術関連の本を読んで、久しぶりに感心・感動しながら、
そして、自分の技術力の低さを痛感しながら、
でも、楽しく読めました。
後半はRDBの歴史や3値理論など。
これまた興味深い話が書かれてあります。
NULLは存在すべきなの?といった、
気になるようで深みに迫ることができなかったことも、
著者の熱い思いで説かれています。
SQLに触れることがある方、お勧めします。
是非、読んでみてください。 -
Posted by ブクログ
2025年03月に読み終わった。
長らく積読していたら第2版が出てしまった本。著者はPostgreSQL教科書とデータベース設計論で定評のあるミック。ただしこの本は(新版含めて)少なくとも「SELECT文をどう書いていいかわかんないよう」という人向けの本ではなく、「企業でそこそこの規模のRDBMSを扱っており、なんとなく使わされているが、どうしてこんな面倒なものを使わされているのか納得がいっていない」人が、殊勝にもわざわざ正論で説き伏せてもらうために手に取って読むことで初めて効果を得られるようなタイプの本だと思われる。
素直にSQL文やSQL制御コマンドが書けるようになりたいだけなら、この -
Posted by ブクログ
SQLは一通りの構文書けるが、パフォーマンスが気になるクエリを早くする方法があまり検討つかない、そういう人にはかなり適した本だと思う。
インデックスやキャッシュに関する記述も多少押さえられている。見所は素直な発想で出てこないクエリのIOバウンドを、EXPLAIN句を使って実際に見ていくことを徹底して、なおかつ複数の解法を示しながら比較していくところか。
サブクエリやLoop処理・隣接リスト構造を、ウインドウ関数や分割関数でシンプルかつ高パフォーマンスなクエリとして記述しており、この辺の記述がかなりコンパクトにまとまっているのも類書と比べても面白い。SQLの黒魔術本もいいが、RDBに特化してい