江國滋のレビュー一覧

  • 阿呆旅行
    「阿房列車」の内田百閒の後継者に相応しい幻の作品、中公文庫より復活。
    江國繁、再評価のキッカケになるか?

    内田百閒「阿房列車」からの流れ。阿川弘之の「南蛮阿房列車」、宮脇俊三から原武史というのが定説(個人の見解です)。本作を知りこれぞ正統の後継者の感。

    筆者江國繁は、あの江國香織の父。落語に関し...続きを読む
  • 日本語八ツ当り
    本を読みながら、声を出して笑ったのは久しぶり。電車の中では少々恥ずかしかった。なんとお茶目な随筆家でしょう!内容はタイトル通り「日本語八つ当り」その八つ当り方がとっても素敵です。今から20年くらい前に書かれたものなので、私のように少々年をとったものはこの本で笑えるけど、若い人たちはどうなのかな。
  • 日本語八ツ当り
    とても真面目にけしからん日本語について書かれているのに、どこか吉田戦車の『たのもしき日本語』に近いおかしさがある。
    細かいことを言うようだが、といろいろ例を間違った言葉について挙げてあるものはそうそう!と思うものばかり。私もそういう細かい間違いが気になっていたのですよ!自分も使っていたへんな言葉を指...続きを読む
  • 阿呆旅行
    以下、引用

    ●天王寺西門前の交差点を逢坂のほうに二、三分くだった左側に一心寺という、これまた古いお寺がある。諸国二十五霊場第七番。ここに霊験あらたかなお墓があって、一年中参詣の人がたえない、(中略)本田出雲守忠朝 元和元年没(中略)あツとおどろくほどたくさんの、何百何千という杓文字が土塀の内側にぶ...続きを読む
  • 落語手帖
    昭和の名人、三代目桂三木助は1961年に58歳で早世。
    死の間際、枕頭に三木助夫人、子供たち、そして八代目桂文楽、五代目柳家小さんが座ると、三木助が文楽に、「弟子の木久八を頼む」。
    言われた文楽が頷くのを見ると、次に三木助は小さんに、「おれの「芝浜」を覚えて欲しい。それを木久八に教えてやってくれ」。...続きを読む
  • 落語手帖
    うー噺を全然知らんから読めない、少しずつホンモノの落語をと思う 少し読めるようになってきた07/05/14