貫成人のレビュー一覧
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ネタバレ【哲学読書メモ】最低限これだけ覚えればOK!
■存在論(そんざいろん)
1. イデア(プラトン):目に見えない真の実在(例:美の本質)
2. 実体(じったい):変化しない根本的存在(アリストテレス→スピノザ)
3. 因果性(いんがせい):原因と結果の関係(ヒュームの懐疑→量子力学で再定義)
■認識論(にんしきろん)
4. コギト(デカルト):「我思う、故に我あり」認識の出発点
5. 物自体(ぶつじたい):カントが主張した認識不可能な真の存在
6. 言語ゲーム(ウィトゲンシュタイン):言葉の意味は使い方で決まる
■倫理学(りんりがく)
7. 定言命法 -
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ひとはなぜ生きるのか~状況的意味【哲学マップ】
今回紹介する書籍はこちら↓
哲学マップ (ちくま新書)
概要
本書では哲学的な思考法(ルール)を4つ提唱している。
1.全体志向:個別の具体的事象ではなく全体を問題にする。
2,一歩、日常の外へ:全体を問うために、日常を俯瞰的に眺める。
3.形式的問い:具体的なディテールではなく、抽象的な物事を問う。
4.方法論的問い:問う際の探求方法が適切かどうかも問題にする。
また、本書では哲学的な問いを4つに分類している。
1.「~とは何か」
2.「それを問う私とは何者か」
3.1と2の掛け算
4.「なぜそうした問いを考えるのか」
これらは時代を経る -
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ネタバレ面白いっ!!!
以下覚書(笑)
形而上学(「メタフィジックス」『(直前の巻)自然学(フィジカ)』の『あと(メタ)』)
形ある自然を超えた(メタ)原理の学
神の存在や死後の魂、万物の根源など、形ある自然に含まれず、経験的に確かめられない問題を扱う哲学の一分野
二律背反
例えば神も死後の世界もユーレイも人間の自由すらも実在を証明できないし反論もできない
そういうものについていくら論じても答えは出ない
信じる範囲
・信じなければならない、信じるしかない範囲を確保するため、知ってるって言える範囲を制限する
・証拠に頼らないで何か言おうとして、うまくいく場合とうまくいかない場合がある
うまくいくのが三角 -
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哲学史の全体を俯瞰するものとして、非常に良かったと思う。
僕たちが何かを学び始めようとする場合、全体を見渡せる「地図」を手に入れることはとても大事なことのように思う。その地図を手に、具体的な事柄に一つ一つ当たっていく。そのとき自分の今いる位置がわからなくなっても、また地図に戻ればすぐに確認できる。
しかし実際には、この世界全体を体系づけることは不可能である。世界志向の西洋伝統哲学は今や否定され、流動性が肯定されつつある。同じように、僕たちは何かを学びながら、全体を把握しようとする理解の体系をそのつど修正していかなければならない。そのことを、「地図」であるこの本はきちんと教えてくれている。 -
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これまでに提唱されてきたさまざまな哲学(的主張)がどのようなもので、相互にどのようにかんけいしあっているのかが一望できるような「哲学の地図」を意図した本。古代ギリシャから現代哲学に至るまで基本的に時系列に沿って、代表的な哲学的主張を簡潔かつ分かり易く解説しつつ、哲学のもっとも基本的な思考図式を4つ(①「イデア/個物」図式、②「主観/客観」図式、③アプリオリなカテゴリー、④流動性の肯定)とりあげて、個々の哲学の位置を判定するための座標軸としている。
さまざまな哲学的主張の全体像をつかむのに適した好著で、優れた哲学史の入門書であるといえる。哲学の入門書では捨象されがちな現代哲学が、比較的手厚く取り -
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哲学史を思考の発展の順番にたどりながら図示していくことで説明していくもの。
どうしても「誰が何を言った」というようなものは覚えられないのだが、どう流れて行ったかは把握できる。
すべてを説明してもしようがないし、できもしないので、「二項対立」のくだりから感じたことを。
ジャック・デリダが指摘したという、一見、同等に対立的な「男・女」「ヨーロッパ・アジア」の場合、「右・左(日本において、左が優位のように、完全に同等ではないかも?)」と違い、前項が無数の主体であり、後項が有数の客体であるというものだ。
まさに、自分の考える自己と他者の境界についてもそれで、自己が存在するから境界が気になるのではなく -
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著者の貫成人は、現象学、舞踊美学、歴史理論・身体論等を研究する哲学者。
本書は、古代ギリシャから現代哲学までの西洋哲学を時代の流れに沿って整理・解説するとともに、東洋思想のエッセンス(仏教、道教、儒教、日本の思想)と読書案内を含む、哲学全体に関する概説書/ガイドブックとも言えるものである。
そして、西洋哲学については、その枠組みを以下のように整理をした上で説明を進め、
<哲学の発想・ルール>
1.全体志向、2.形式的問い、3.方法論的問い、4.一歩、日常の外へ
<哲学の問い>
1.「~とはなにか?」(哲学的思考図式Ⅰ/プラトン)、
2.「わたしとは誰か、なにを知りうるのか?」(哲学的思考図式Ⅱ -
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[ 内容 ]
「哲学を学んでみよう」と思い立ったはいいが、そのあまりの多様さと難解さにひるんでしまう人も多いはず。しかし、それぞれの哲学者をほかの哲学者とのかかわりにおいて眺めてみると、「なぜそれが問題になるのか」「どうしてそういう考え方をするのか」という哲学の勘所が見えてきます。古代ギリシアから現代哲学まで、西洋形而上学から東洋思想までを網羅し、哲学を「思考の道具」として徹底活用するための実用ガイドブック。
[ 目次 ]
哲学の出発点
古代ギリシャ
中世における神と人間
近世における転回
哲学の「頂点」―近代
近代の不安
現代哲学へ
現代哲学(言語分析;現象学と実存思想;構造と流動性)
哲 -
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■目的
ニーチェの思想がどういうもので、哲学史にどういった影響を及ぼしているのかを知る。
■本の内容・特徴
「真理」についてニーチェ、フッサール、メルロ=ポンティ、フーコーの思想から解説。
■感想
これは一般人には一度読んだだけでは理解できないのではないでしょうか。小難しい話が容赦なく出てくる出てくる。まず哲学の体系が分かっていないと混乱するし、解説も理解するには難しいと思います。
私もよく分かりませんでした。悔しいですねぇ。しかし価値というものに本当の価値はないと考える私には、ニーチェの思想はとても面白いのです。難しい内容ではありますが、「真理」というものを多角な思想から書かれている