東郷雄二のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
フランス語学を学んでいる人、興味がある人は必読。
言語学的な解説も充実しているので、フランス語がわかる言語学徒にもオススメ。
フランス語学ではわりと常識になっているけれども、
初級文法では扱われず(扱えず)、きれいにまとめている類書もないため、
直接学術論文にあたるしかないような諸事項をわかりやすくまとめた良書。
言語学の概念が頻繁に出てくるので、あまりなじみがない人はひるむかもしれない。
初級文法を終えたばかりだと、理解しにくいフランス語もあるかもしれないが、
基本的にフランス語には訳文がついているので、気にせず一度通読してみて、
勉強を重ねてから再度読んでみるとよさそう。 -
Posted by ブクログ
学ぶだけでなく情報のまとめや文章の書き方についてもカバーしている。
大学の制度がまとめられているのは役に立つ。
章の最後に本とウェブサイトが紹介されているのはありがたいが、ウェブサイトは古いものもある。
どこで学ぶか
・大学の公開講座:受講料は安い。教養を高める
・放送大学
専科履修コース:1年間。入学金7000円。授業料1単位4500円
科目履修コース:6ヶ月。入学金5000円。授業料1単位4500円
・聴講生:面接程度。入学料27,700円、聴講料1単位13,800円(例)。単位取得不可。学内施設を利用可
・科目等履修生:面接。単位習得可
・社会人入学制度:書類選考、面接、小論文、 -
Posted by ブクログ
勉強の技術の根幹は、「情報を仕入れる、整理する、加工する、発表する。」である。
プロは辞典をこまめに引く。大学者でも、結局のところ、一冊の本を熟読して、それをほかより熟読した結果、学者になった。これと信じたものを熟読することが学者の道の一つ。
初め段階=専門用語を学ぶ時期 エクリチュール
ネット使用=リソースリスト探索 アリアドネなど。ブリタニカもネット 大学教授のサイトも情報源に lycos
講師も初めから、知識があるのではなく、下準備をすることの繰り返しで増えてくる。知的生産のプロは、この舞台裏の作業が上手い人。にわか知識人をどれだけ多くこなせるかということ:外山
一般と専門の違 -
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Posted by ブクログ
大学院に進学して研究者になろうとするのがどういうものなのか知りたい人には是非ご一読をおすすめします。
高校生でもいいし、大学生でもいいでしょう。
さらに、進路について高校生や大学生に相談を持ちかけられた先生にもアドバイスの参考になるのではないかと思います。ただ、研究者を目指す人が読んでも当たり前のことしか書いておりません。
特にこの手の本は、当たり前だけど大学に奉職できた人が書いてますから、この通りにやって大学教員あるいは研究機関での研究者になれる保証は全くない。
「学問に王道なし」という言葉通りだな、と実感します。
また、どの分野の研究であれ、現在はPC等の道具を用いることが必須となってきて -
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Posted by ブクログ
タイトルのまんまの内容で、いわゆる文系と言われている学問分野における研究スタイルの例を著者東郷氏が示していくという著作。
自分が参考にしようと思えたのは、先行研究の扱いや研究の際に仕入れたアイディアなどの研究カードによる思考の整理法あたりか。
学部生から博士課程の人まで読める著作であると思う。が、学会発表などの記述があることからもなんとなく感じるのは学部生よりも大学院生に向けて書いてあるようにも感じる。特に、研究者になりたいという意志を抱く学部生に向けてのもののように思える。大学院に進学してからこれを読むよりも大学院進学前に読んでおくべきものであるだろう。
理系の研究はなんとなくのイメー