笈川博一のレビュー一覧

  • 古代エジプト 失われた世界の解読

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    本書も、2025年1月1日~4日のエジプト旅行(カイロ・ルクソール)の副読本として、読んだ。
    今回の旅行で、最も印象的であったのはルクソールにあるカルナック神殿、ルクソール神殿の巨大かつ精巧さである。
    本書では、古代エジプトの歴史や文字、宗教や死生観について幅広く紹介しているが、すべてについてメモする時間もないので、筆者が推している?イクナトンについて記しておく。
    イクナトンは、改名前はアメンホテプ4世と言うが、アメンホテプ3世の息子である。アメンホテプ3世は、それまでの好戦的な王たちによる拡大と収奪による巨万の富を持っていたとされる。そして、その富を惜しげもなく使い、世界一の都市として現在の

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    2025年01月07日
  • 物語 エルサレムの歴史 旧約聖書以前からパレスチナ和平まで

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    物語 エルサレムの歴史
    旧約聖書以前からパレスチナ和平まで
    著:笈川 博一
    中公新書 2067

    おもしろかった、中東は複雑すぎて、1つの都市の歴史を追うぐらいで分かりやすのかなと感じました。

    エルサレムとは、宗教上の聖地であること以外では、たんなる地方都市にすぎない、農業が経済の基礎だった時代、ろくな水源もなく、山の上にあって本格的農業をする土壌にも貧しい
    歴史上は、超大国である、ギリシア、エジプト、メソポタミア=バビロン=ペルシャが、パレスチナを通過するときの小さな拠点の1つにすぎない

    旧約聖書とは、BC3世紀ごろまでのユダヤの歴史である

     ・モーセ5書=トーラー
     ・ダビデのカナン

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    2023年12月28日
  • 物語 エルサレムの歴史 旧約聖書以前からパレスチナ和平まで

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    聖書から現代まで

    私には難しい内容で、理解は不十分ですが、エルサレムがややこしい土地であることはしっかりと感じました。
    聖地であるが故に平和が難しい土地なんて、皮肉な感じですね。

    「武力以外の方法でエルサレムに平和をもたらしたのは、一三世紀のフリードリッヒ二世一人だけだ。フリードリッヒ二世はこの和平に来世を賭けたのである。」
    破門されても平和に賭けたフリードリッヒさんについても、もっと知りたいと思いました。

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    2020年04月23日
  • 物語 エルサレムの歴史 旧約聖書以前からパレスチナ和平まで

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    まさしく新書にうってつけのテーマですね。
    エルサレムという一都市の歴史を神話時代から現代まで一気に綴っています。
    ページ数も300と、読み応えがあります。
    著者はイスラエルの大学に留学し、卒業後はそこで教鞭をとったほどのイスラエル通です。

    エルサレムって知っているようで、全く知らないに等しいんじゃないでしょうか。
    ガザ地区?ヨルダン川西岸?インティファーダ?ハマス?ファタハ?PLO?ゴラン高原?嘆きの壁?・・・・・
    言葉では聞いているけれど、その実態を正確に説明できる人います?

    自分が懐いた一番の疑問は、なんでエルサレムなの?です。
    三大宗教の聖地なのは何となく分かるのですが、エルサレム自

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    2016年03月17日
  • 物語 エルサレムの歴史 旧約聖書以前からパレスチナ和平まで

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    [その聖ゆえに]様々な宗教にとっての聖地であり、その都市の性格故に絶えず統治者が変転してきたエルサレム。一見しただけではわかりづらいこの都市の歴史を、時系列に沿って、旧約聖書の時代から現代に至るまでわかりやすく解説してくれた一冊です。著者は、ヘブライ大学で教鞭をとった経験を有する笈川博一。


    その歴史を概説するにあたっては、詰め込まなければいけない要素が大変多い都市の1つだと思うのですが、ときにコラムや筆者の滞在経験を織り込みながらの魅力的な記述になっています。宗教面や政治面にとどまらず、地理的観点や社会的側面も加味した記述になっており、ともすればイメージだけが先行してしまうこの都市に関する

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    2015年01月18日
  • 物語 エルサレムの歴史 旧約聖書以前からパレスチナ和平まで

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     イスラエルとパレスチナの間での、戦争の理由を知るために。宗教的・歴史的・政治的・社会的要素が絡み、非常に複雑な関係にあるのだと初めて知りました。

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    2024年06月15日
  • 物語 エルサレムの歴史 旧約聖書以前からパレスチナ和平まで

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    笈川博一. 2010. 物語 エルサレムの歴史:旧約聖書以前からパレスチナ和平まで. 中公新書(2067)/中央公論新社.

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    2024年03月09日
  • 物語 エルサレムの歴史 旧約聖書以前からパレスチナ和平まで

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    本書は以下のような三部構成となっている:

    第Ⅰ部→紀元前からペルシャ時代まで,旧約聖書の吟味を含む。

    第Ⅱ部→イスラム時代からWW2まで,支配者の母体の変化を手早く確認。

    第Ⅲ部→ヨルダン王国を経てイスラエル時代(2010年)まで,著者のヘブライ大学留学でのルポともとれる。

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    2020年11月21日
  • 物語 エルサレムの歴史 旧約聖書以前からパレスチナ和平まで

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    紀元前1000年の諸王国の興亡から現代に至るまでのエルサレムの歴史。特に戦後の記述には臨場感迫るものがあるが、その背景には聖地を巡る壮大な歴史があることを改めて認識する。

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    2019年12月29日
  • 古代エジプト 失われた世界の解読

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    ヒエログリフ(神聖文字)、スフィンクス、死者の書がこの一冊でわかる。古代エジプトには、どのような人々がどのように暮らしていたのか?十一王朝の歴史をひもとき、その宗教、死生観、言語と文字、文化などを概観する。

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    2019年01月17日
  • 物語 エルサレムの歴史 旧約聖書以前からパレスチナ和平まで

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    聖地として有名なエルサレムの実際を、歴史的に物語として追いかけていく内容になっています。そこには過去に何があったのか。そこからどのような物語が伝説が生まれたのか。そしてそれが現代の人類にとってどのような意味があるのか。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教と、それぞれにとっての意味とは。それを知ることで、今の中東として有名な問題について理解を深めることができます。
    この地域が、地域としては全く魅力が無いにもかかわらず、重要な地として、歴史の主要舞台にありました。それは、重要と思っている人々と、そうではなく実利的な面での扱い方をしてきた人々との、意見の食い違いの歴史でもあったのではないかというところも

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    2018年07月30日
  • 物語 エルサレムの歴史 旧約聖書以前からパレスチナ和平まで

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    今月、米国が大使館を移したエルサレムですが、古代以来今世紀に入るまでユダヤ人の街とは言えなかった歴史をひもとく一冊。
    その苦しんできた歴史と、今の軍事力を持って抑えつけている姿の違いに、解決できない国際問題の根深さを感じずにはいられません。

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    2018年05月24日
  • 物語 エルサレムの歴史 旧約聖書以前からパレスチナ和平まで

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    著者の笈川博一氏は、東京教育大(現・筑波大)卒業後、エルサレムにあるヘブライ大学に留学し、同地に25年在住した中東近代史の専門家である。
    私は、本年1月にエルサレムを1週間ほど一人で旅をするにあたり、この街の、長く、複雑な歴史を知るために本書を手に取り、旅にも持参した。
    エルサレムという街は、世界でも極めて特異な街である。古代の重要な街道からは外れ、標高800mの岩だらけの丘陵地に広がり、水の供給にも問題があるため、農業生産力も決して高くない。即ち、地理的にも経済的にも不利な立地条件にあり、それ故に、歴史上の大部分の時間、一国家の首都ですらない単なる地方都市に過ぎなかった。にも拘らず、21世紀

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    2017年04月01日
  • 物語 エルサレムの歴史 旧約聖書以前からパレスチナ和平まで

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    エルサレムを中心にイスラエルの通史を学べる。
    入門書的な簡単な本を読んだ後ならより良いかと思う。

    アブラハムの族長時代
    ダビデ・ソロモンの栄光時代
        :
        :
    第一次・第二次大戦
    オスロ合意
    インティファーダ

    目まぐるしく変わるエルサレム情勢を知れる。

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    2011年12月15日
  • 物語 エルサレムの歴史 旧約聖書以前からパレスチナ和平まで

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    エルサレムといえば知名度の高い都市の一つである。しかし過去に遡ってみれば、街道のメインルートから外れていたり、軍事拠点とするには地形的な欠陥があったりと、合理的に考えればその時の支配者がこの都市を重要拠点としてはほとんど考えられていなかったようである。

    なぜこの都市が維持されてきたかと言えば、宗教的な情熱しかない。現代でもその神話は確実に生きているようで、なんとも気味の悪い話である。

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    2010年11月04日
  • 物語 エルサレムの歴史 旧約聖書以前からパレスチナ和平まで

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    複雑怪奇すぎる。
    ユダヤ教、キリスト教、イスラム教
    元を辿れば同じなのに争い
    それぞれの宗教の中で宗派を作って争う。
    そこに民族、文化、国家という枠組みが存在する。
    争いの歴史の中で何が正しかったのか
    わからないが、民衆はただ生きていくための
    選択をしていかなければならない。
    助けられることもあるが、
    弊害になることもある。

    本書は聖地エルサレムを巡る歴史である。
    ローマ帝国、オスマン帝国、アラブ諸国、
    十字軍にレバノン戦争、湾岸戦争、などなど
    いろいろな出来事がこの聖地中心に起こり
    今のイスラエルとパレスチナの紛争にたどり着く。
    今後のこの地域で何かある時に
    本書で得た知識がどう影響するの

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    2023年01月02日
  • 古代エジプト 失われた世界の解読

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    一冊でわかる概説書とあるのだが、言語学の教授が書かれた本なので言葉・文字・文学についての記述が多め。エジプト文学に触れられたのが良かった。

    古代エジプト展に行ったので、もう少し学びたくて手に取った本。エジプト史は本当に難しい。
    難しいのは研究者にもそうらしく、未だにはっきり解明されていない理由も色々書かれており、なるほどと思った。

    もう少し図解などでわかりやすく、そして記述も易しめだとより理解出来る気がした。

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    2022年08月09日
  • 古代エジプト 失われた世界の解読

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    ネタバレ

    古代エジプトの生活や死生観、言語などに関しての解説書。とくにヒエログラフやコプト語に関する記述が多く、ヒエログリフが好きな方はおすすめ。私はミイラのことについて知りたかったのだが、具体的な製造過程はヘロドトスの「歴史」を元に考察している。むしろ葬儀などの風俗に詳しい描写有り。古代エジプト人の生活、考え方を知りたい人にはよい本。

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    2015年06月08日
  • 物語 エルサレムの歴史 旧約聖書以前からパレスチナ和平まで

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    難しい。
    中公新書のこのシリーズは有史以来の歴史を一息に解説するもので
    もとより細かい人名や地名、年号を一読した程度で
    理解しきれるものではないのだが、
    輪をかけてこの地域の問題は複雑で難解だと感じた。

    文明と文明に挟まれた辺鄙な土地であって
    そんななかで12部族の公平な土地であったことだけが利点で
    ユダヤ教国家の中心市として選ばれたエルサレムが、
    その後キリスト教、イスラム教にとっても聖地に選ばれてゆく過程には
    「そもそも宗教って一体」という気持ちにさせられる。
    現在も続く問題の一端を知るにはよい一冊。

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    2012年03月22日
  • 物語 エルサレムの歴史 旧約聖書以前からパレスチナ和平まで

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    ユダヤ教、キリスト教、イスラム教それぞれの歴史について、そしてその後の民族問題についてある程度知識のある人間にとっては、非常に興味深い一冊だと思う。予備知識がないと何の対立なのかさっぱりわからないかもしれないが、初学者に厳しいのはこの種の問題を扱う本の常であるので、致し方ない。

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    2011年04月09日