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2006年秋に『ヒラリーとライス アメリカを動かす女たちの素顔』を執筆した著者は、その後もヒラリーを追っていた。その過程でオバマの選挙に接し、その斬新さに驚かされる。日本のテレビや新聞が取り上げた、オバマの卓越した演説、インターネットを使った手法などは氷山の一角に過ぎない。目に見える氷山の下に、卓越した選挙戦略、魅力的な組織作り、真面目さと正攻法の復権があったのだ。「手間と時間のかかることを選ぶ」「若者に迎合しない」「自分の弱点を長所に変える」「応援したいと思わせる」「最先端とローテクの融合」「従来の政治家とは違うトレンディさを見せる」……。どれか一つでも欠けていたらオバマの勝利はなかっただろう。オバマのすごさは「やるべきことは全てやる!」という言葉に集約される。その戦術には、物事を成し遂げるためのヒントが詰まっている。閉塞感に包まれた日本の政界に、新たなリーダーを待望しながら読む一冊。
...続きを読むPosted by ブクログ 2009年10月07日
戦争が技術革新に大きな役割を果たすのを否定できないように、選挙戦も広報宣伝マーケティングに変化を促す点は多分にある。アメリカでは徹底的に語られているオバマの戦術戦略を、改めて新書にしたもの。“課題を確実に処理していくことで弱点を克服していく”、“若い世代の意見をどのように取り入れていったか”“誰も手...続きを読む
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