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あちこちの美術館や切手で見たことはあっても、実はよくは知らない「洋画」の世界。日本の近代そのものを象徴する、まるで洋食のオムライスのような存在として、改めて絵画ジャンルとしての「洋画」を考える。画家たちの波瀾万丈な一生を追いながら、作品と美術史的な流れをわかりやすく解説。カバーをはじめ全編にわたってちりばめられた著者の自筆イラストは必見。洋画愛あふれる一冊。
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Posted by ブクログ
三岸好太郎美術館へ行った後、日本の画壇について知りたくなって読書。 著書の造詣の深さは無論のこと(なんでも鑑定団にもずっと出演されてたとか)著書蔵として紹介されている作品も多く、作品を購入したい!という気持ちが各所に滲み出ており、アートを愛し、購入する人とはこういう気持ちなのだなぁと、本編と別のとこ...続きを読むろでも勉強になる一冊。 全編とても勉強になるだけでなく単純に面白く、画家の人生についてもっと知りたくなる。でもきっとこの人の文章だからこんなに興味をそそられるんだろうな〜!
【印象に残った話】 ・日本の近代洋画は、油絵として描かれていても、モチーフは極めて日本的な、いわば「鑑賞できるオムライス」のようなものだ ・近代洋画は以下の4つの時代に分けられる ・黎明期:西洋を見よう見まねで吸収した ・和製洋画の時代:より成熟していった ・昭和モダンの時代:西洋と日本の個性...続きを読むがぶつかり合って爆発 ・日本フォーヴィスムの時代:独自の進化を遂げた ・それぞれの画家は他の画家たちからさまざまな影響を受け、独自の作風を生み出している 【アクションプラン】 ・以下の影響度合の三岸節子の作品を見て、彼女の作品の他の画家たちからの影響を鑑賞する ・菅野圭介40%、ジョルジュ・ブラック30%、ピエール・ボナール20%、三岸好太郎10%
近代日本の洋画家を時代順に追っているが、ナカムラクニオ氏が惚れ込んだ画家たちの生涯を、芸術家的な表現で書いた本。うーん、なんだろうなあ、私の理解力が乏しいのかなあ、画家それぞれのはっきりした像がつかめない。しかし、画家自身の情熱とナカムラクニオ氏の思いがぐらぐらと伝わってくる。そんな感じ。
著者の好きな日本の洋画家の作品と人物をコンパクトに紹介したものである。 ページの制約もあり、その紹介にやや物足りないところもあるが、カラーで、その色遣いの特徴はある程度掴めるし、どういった流派や先人から影響を受けているかをまとめた成分表の工夫は面白い。 特に、長谷川利行、曽宮一念、鳥海青児...続きを読む、須田剋太(「街道をゆく」の挿絵を描いていた人というしか知らなかった)といった人たちは、ほぼ本書で初めてその画業を知ったので、是非作品を直接見てみたい。
<目次> はじめに 第1章 憬れの「舶来洋画」がやってきた 第2章 成熟する「和製洋画」革命 第3章 ニッポン独自の「昭和モダン」 第4章 進化する「日本的フォーヴィスム」 <内容> アートディレクターによる近現代の日本洋画家16人の紹介書。いわゆる美術史的な紹介ではなく、著者自らの思いが...続きを読むたくさん詰まった本である。一人当たり10ページ前後。高橋由一から三岸節子まで。最後にその洋画家が、影響を受けたであろう人物を円グラフで表示しているのが斬新。
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