日本人はいつから働きすぎになったのか

日本人はいつから働きすぎになったのか

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常態化した長時間労働、進んで引き受けるサービス残業、苛酷なノルマや理不尽なパワーハラスメントの横行――。過労死・過労自殺への道を、みずから歩みながら、不満を表明することさえしない日本人。そうした「勤勉精神」は、いつ生まれたのか。どういう系譜をたどって、今日にいたったのか。私たちを「勤勉」に駆りたててきたものは何か。そのメカニズムを歴史的に探る。

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日本人はいつから働きすぎになったのか のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    働きすぎは日本人の勤勉性に端を発する
    勤勉性はせいぜい数百年程度の歴史しかない
    勤勉性の原因として二宮尊徳、浄土真宗、戦時体制、資本主義、松下幸之助、高度経済成長期などを挙げている
    二宮尊徳は勤勉な農民を育てようとしたが抵抗にあって挫折した。
    このことから勤勉に嫌悪感を持つ農民が多かったことがわかる

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    2016年11月03日

    Posted by ブクログ

    日本人はいつから働きすぎているのだろうか。
    日本人は「自発的従属」であるのだ。
    なぜ「勤勉」じゃないといけないのか。その「勤勉」という意識を支えているのは「非合理」な考えなのだ。何も信憑性がない。なぜ「怠惰」はいけないのか。

    0
    2018年01月04日

    Posted by ブクログ

    「日本人はいつから働き過ぎになったのか」
    日本人の勤勉さについて歴史的に検証している。検証はすべて仮説として断定していないところが奥ゆかしい。
    マックス・ウェーバーの『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』が念頭にあり、近代資本主義がプロテスタンティズムの倫理の精神に支えられていると言うことか

    0
    2015年06月15日

    Posted by ブクログ

    過労死に至る日本人の「勤勉性」のルーツを分析するもの。
    江戸中期の浄土真宗本願寺派の教義の中に、「勤労のエートス(社会の倫理的雰囲気)」が生まれ、全国に徐々に拡大していく。
    その後、明治維新後の新政府が、欧化政策を進める一方、日本のアイデンティティを守るため、国家の基軸として、皇室を据え、その模範的

    0
    2014年08月31日

    Posted by ブクログ

    過労死しちゃう日本人の、勤労観のルーツを探った一冊。

    二宮尊徳をディスってたり、浄土真宗、吉田松陰や福沢諭吉などを辿る流れがとても興味深い。

    明治時代から松下幸之助、戦後復興から過労死・過労自殺までの考察なども。

    文章が高くてユーモアがなくて、息苦しい論文調なのがとても残念だが、「勤勉は美徳だ

    0
    2020年12月19日

    Posted by ブクログ

    日本人の国民性として挙げられる「勤勉」について、いつからそのような性質が生まれ、称賛されるようになったのかを歴史的背景から考察した一冊。
    江戸時代の農民、武士の生活、明治、大正、昭和と戦中戦後の経済成長の時代を経てどのように日本人の勤勉さが変遷してきたかを描いた段はとても興味深かった。二宮金次郎や松

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    2015年09月22日

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