ルポ 入管 ──絶望の外国人収容施設

ルポ 入管 ──絶望の外国人収容施設

小説・文芸
1,012円 (税込)

5pt

2014年、カメルーン人男性が医師の診察を受けられず、東日本入管センター内で死亡。2018年、同センターでインド人男性が自殺。翌年、大村入管ではハンストによりナイジェリア人男性が餓死した。いったい、入管施設で何が起きているのか。東京五輪や外国人労働者の受け入れ拡大に合わせて、在留資格のない外国人の取り締まりが強化され、次々に入管施設に収容されている。2019年に出入国在留管理庁へと格上げされ、ますます大きな権力を振るう「入管」の実態に迫る。

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ルポ 入管 ──絶望の外国人収容施設 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    コロナ禍から排外主義の加速を感じる今日この頃だが、「剥き出しの生」の露呈する入管をめぐる一連の問題に、ひずみが集中していると感じた。

    治安や秩序という具体性を欠きかつ主権を振り翳せる言葉を用い、戦争の反省もなく在日朝鮮人排除や単一民族神話を無批判的に流用しているという点で、かなり問題がある。

    民主主義や法の矛盾(例外状態において応答責任に応じない、盲目的な追従)は人間の醜さを嫌というほどに見せてくれる。入管側への取材は困難かもしれないが、職員一人一人の心情にもいつか迫ってみたい。

    0
    2025年12月31日

    Posted by ブクログ

    読み始めた段階で、日本という国が嫌になり気分が悪くなった。
    自国主義、排他的、差別的な入管施設運営を続ける日本、将来ツケが回ってくるだろう。

    0
    2023年05月19日

    Posted by ブクログ

    入管当局のひどい状況が記録されている 日本は難民に対する姿勢が絶望的である 適切な情報公開がなされておらず、牽制機能もないため刑務所以上にひどい環境となっている

    0
    2023年02月28日

    Posted by ブクログ

    著者の視点はもっともである。「正しい」のであろう。しかし、地方公務員として、日々、さまざまな軋轢に悩む身とすれば、「正しい」ことを述べることで「収入を得て」「庶民より良い暮らし」を営むことのできる人々による「正論」に辟易としている。

    0
    2022年03月27日

    Posted by ブクログ

    国家によって個人の基本的人権が侵害されている時は、抗議の声をあげる必要がある。

    非正規滞在状態の人の事情を詳しく知ると、難民とか差し迫った理由もないのに、軽い考えで不法入国したりオーバーステイするなと思う瞬間は確かにある。
    でもそれがその人の基本的人権が侵害されてもいい理由にはならない。

    0
    2021年10月01日

    Posted by ブクログ

    ウィシュマさんがなぜ亡くなったのか、どうして収容中も亡くなられた後も。こんなに非人道的な対応しか入管も政府(法務省?)もできないのか、入管の職員の人たちは、きっと日常は「ふつうの人」だろうに、どうして聞くだけでもあまりにも辛い、むごすぎる言動・行動をとってしまうのか、とれてしまうのだろうということが、どうしてもわからずに、何かわかるかもしれないと思い、手にした1冊。

    ウィシュマさんが特別なのではなく、氷山の一角。今も入管で現在進行形で日常茶飯事的に苦しんでいる人、困っている人、絶望している人がいる可能性がとても高い、いやほぼ確実であることがわかった。

    窓もない、自由時間も、することもほぼない…。ただ、収容されているだけ。支援者や家族などとの面会も限定的。こんな環境・状況は、どう考えたって人道に反することは誰だってわかるはず。このコロナ禍で、ほぼ職場と自宅の往復。その途中、本屋さんや静かなカフェには行くことができている。そんな私でさえ、ものすごく疲弊しているのに、それ以上の環境で、いつまで収容されているのかもわからない。病気になっても適切な治療が受けられない可能性大、家族とも会えない。って、どれだけストレスフルなことだろうと思う。

    日本に足りないのは、「尊厳」。

    「日英の違いは、職員が収容者と対等の関係を築こうとしているかどうかです。日本ははっきり言えば、尊厳を奪うために収容していて、屈辱を与え圧力をかけることで日本から追い出そうとしているのだから英国と対極にあります。」(P.254)

    この一文が入管のすべてであり、入管の問題の本質だと思った。

    どうしたらウィシュマさんの事件を2度と起こさないようにできるのか…。技能実習生の制度の問題、難民認定率の低さの問題…本当にいろいろなものが絡まり合っているようで、途方に暮れてしまう。まずは、「知ること」だって大事だと言い聞かせて読み終えた。

    0
    2021年08月18日

    Posted by ブクログ

    技能実習生についてのルポ。技能実習制度の本来の目的はなんだったのかというところから説明し、その建前と実情の乖離について論じている。多くの技能実習生を送り出しているベトナムについての取材をもとに構成されており、ベトナム側の送り出し機関と日本側の監理団体の関係とそこから生まれる実習生の大きな負担についても詳しく書かれている。

    0
    2024年08月18日

    Posted by ブクログ

    出入国在留管理庁(入国管理局)の横暴さは聞き及んでいますが、まさか日本国内でこんな非人道的な事が行われているとは、思っていない人が大多数ではないでしょうか。
    日本は外国から好かれている、尊敬されているというテレビがわんさか放映されていますが、実際は異常に他国人を嫌い、排除しようとしている国なので、いずれ誰も訪れない辺境の島国となる事でしょう。
    この本を読むと、いかに日本という国が異物を嫌い、民族主義なのかがとことんうかがい知れて、悲しいし恥ずかしい気持ちになる事間違いありません。

    0
    2023年07月25日

    Posted by ブクログ

    ウィシュマさんの事件が気になって読んでみたが、それが一部の不良職員による特異な事件でないことがよく分かった。収容者を虐待したり、裁量権を行使することによって木っ端役人がチンケなプライドを保っているのか。おまけに司法機関全体がグル。胸糞悪いな。『美しい国、日本』のリアルな姿がここにある。
    しかし根深い外国人差別と北朝鮮並みの人権意識しかない国にどうして難民申請するかな。心あるジャーナリストは海外に向けて正しい情報を発信してほしいよ。こんな糞みたいな国を目指してはいけないと。
    その結果として近い将来人口が減りすぎて社会が維持できなくなった時に、世界から見放されて誰も日本を目指さないことになるが、それは仕方がない。これまで入管がしてきた暴虐の責任は日本人として取らなければいけない。

    0
    2022年07月08日

    Posted by ブクログ

    「まじめな人がまじめに人を殺す、恐ろしい、恐ろしい」
    きっと、入管の職員の人はまじめに仕事をしているよでしょう。目的を履き違えたまま。
    こんなにも冷酷で、残忍なことを国家としてやっておきながら、素晴らしい国だとか、美しい国だとか、言っていいのか。もっと、こういった実態を国民は知るべきだ。

    0
    2022年05月10日

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