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我が子の「教育」が苦しい――それはあなた一人の責任ではない。「クラス全員を企業家に育てる」教育にNOと言おう! どうやら企業人や政治家、官僚たちは、日本の経済的低迷を教育で挽回しようとしているようだ。まるで、「最小限のコストで最大限の商品(人材)を納品しろ」と言わんばかりである。そんな社会を生きる私たちの子育て――とりわけ教育は、じつに悩ましい。なぜこんなにも苦しいのか。しかし本書は、「それはあなた一人の責任ではない」と説く。これは社会全体の問題なのだ。では、どうすればいいのか。本書は、明治時代から現在に至るまでの教育の歴史を振り返りながら、私たちが教育に期待すべきこと、そしてその実践の方法を試みる。これは教育学からの反抗であり、絶望に包まれた教育に対する、たしかな希望の書となるだろう。
...続きを読むPosted by ブクログ 2023年12月02日
以下引用
古代ギリシャにおいてスコレーは、閑暇、余暇、ゆとりを意味し、それがラテン語スコラを経て、英語のスクールとなった。学校とは、労働やその他の社会活動、社会の現実を生きるということから区別された時間と空間経験を意味していた。
それは単なる休憩時間ではなかった。まだ現代のわたしたちが一般に言...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年08月16日
常に批判に晒される学校教育。多くの親が塾に通わせていることからも学校教育への批判は伝わってくる一方、教師の多忙もまた問題になっている今日。生きる力やアクティブラーニングにも何かモヤモヤ感を抱えていたところで出会った1冊。その疑問に大いなるヒントをくれた。
今日の生存競争教育の良さを認めつつ、その理想...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年08月15日
コンピテンシーを重視しすぎて現場が息苦しさを感じているというのは私の実感の通りだ。勤務校ではコミュニケーション能力、レジリアンス、グロースマインドセットetcなどコンピテンシーを表す言葉で賑わっている。様々な能力が必要とされすぎていて息苦しい。
英語科にも似たようなことが言える。四技能化や外部試験...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年04月18日
第二章のタイトル「教育に期待しすぎないで」っていうのはまさに、だなー。教育依存症候群は学校改革症候群でもある、も言い得て妙。
理想の学校なんてものはない、と認識するのがはじめの一歩だと思う(もちろん教育者は目指すものの、教育を受ける側が)。
社会からの要請によって振り回されるけど、そもそも教育は何...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月17日
紹介
我が子の「教育」が苦しい――それはあなた一人の責任ではない。
「クラス全員を企業家に育てる」教育にNOと言おう!
どうやら企業人や政治家、官僚たちは、日本の経済的低迷を教育で挽回しようとしているようだ。
まるで、「最小限のコストで最大限の商品(人材)を納品しろ」と言わんばかりである。
そんな...続きを読む
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