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Posted by ブクログ
ここ数年で川崎市に遊びに行く機会が増えた事、2022年一橋地理の問題に取り上げられた事もあり手に取った本。再開発が進む川崎において見えづらくなっている、アンダーグラウンドの中で生き延びていく若者達に焦点を当てており、普段自分が見えている部分が如何に偏っているかを強く感じさせられた。
休日によく行くラ・チッタデッラの裏にある日進町にはドヤ街がある事も知らなかったし、川崎競馬場付近の堀之内は有名な風俗街である事も知らなかった。桜本や池上町の事も同様である。普段ラゾーナやルフロンを歩いているだけでは気づかない川崎の2面性を知る事が出来、読んで良かったと思った。
同時に感じた事は、川崎の若者におけるBAD HOPの偉大さである。彼ら自身が半グレから更生し、後輩達に生き様を示しているからこそ、最近の川崎の若者はドロップアウトする人が減っているのだろう。国や市からのトップダウンでは無く、「リアル」を知る者を起点としたボトムアップによる改革は、絶望の中に生きる若者を救う希望として非常に有効に働く事が分かった。今後ヒップホップとスケボー文化が川崎に更に根付く事を祈りたい。
Posted by ブクログ
川崎のゲットー感は半端なく、大変勉強になった。
不良になってしまう子がそうならざるをえないということもよくわかった。それだけに、ラップやダンス、スケボーといった文化が子どもたちをアウトローへの道から引き戻すための防波堤として機能することもよく理解できた。
そういう文化は大人が提供してもダメで、ストリートの先輩から手渡されるのでないと届かないのだろうと思う。
自分がラップが好きなのはラップには社会の縁ギリギリを歩いている人を引き戻すような力があるからだと思う。
残念ならロックはその力を失ったと思う。
反ヘイトスピーチ関係の話もとてもよかった。アンチレイシズムがパンクの教養、とかほんとそうだよねそうだよねっつって泣きそうになるよね。
Posted by ブクログ
★「おんがくのまち」ほど甘くない川崎のリアル★川崎市のなかでも海近くの川崎区に焦点を当てたルポ。川崎区の不良のつながりの深さと狭さに驚き、そこからラップで成り上がっていく世代を切り取ったのは音楽ライターならではの手腕だろう。一種のスラム街として朝鮮やフィリピン、ブラジルなど多文化が混ざり合うのは想像以上だったし、だからこそレイシズムに対するカウンターも地に足の着いたものだったのだろう。川崎北部や鶴見との関係まで目を配り、それなりに土地勘があるだけに非常に興味深く読んだ。写真も素晴らしい。不良にならなかった子供はどうなったのだろうか、みな街を離れるのだろうか。
雑誌連載をまとめたためか重複が目立ち、後半はややだれてしまったのだけが惜しい。
Posted by ブクログ
格闘家 鈴木拓巳「大將の父親とオレの父親が兄弟なんですけど、オレの本当の父親はまた別にいて。しかもその本当の父親の弟の息子が大將の父親の部活だっていう」
格闘家 中村辰吉「何回聞いても覚えられない笑」
上記のやり取りは思わず笑ってしまったが、
決して笑い事ではない川崎南部というアンダーグラウンドな世界で起きた陰惨な事件や様々な問題についてBAD HOPのメンバーを中心とした川崎区の若者やそれを取り巻く人々から生々しく語られるルポ。
横浜に住んでいた少年時代から川崎南部の治安の悪さについての噂は届いていたが、川崎中部に住み、川崎駅周辺にも遊びや買い物に行くことのある現在、改めて川崎について知りたいと思い手に取ったとても読み応えのある本です。
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