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UXという言葉が生まれてから20年ほどだが、いまでは典型的な“バズワード”となっている。しかし、その概念と方法論については様々なものが混在し、相互の関係も明確にならないまま拡散している状況にある。 本書は、この分野の第一人者である著者が、混迷しているUXについて、歴史的経緯、ロジカルに正しいと考える概念や内容を整理し、その方法論などを解説する。 UX従事者およびこの分野に関心のある読者必読の書である。
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Posted by ブクログ
名前の通り、UXとは何か、どうあるべきかについて書いてある本。 バズワードとしての表面的な話ではなく、歴史や変遷、成り立ちを踏まえている。どちらかというとアカデミックで教科書的な内容。 どのような流れでISO13407やISO9241が生まれ、更新されたか。UX白書やHCDがどのようにそこから派生し...続きを読むていったか。ユーザーを考える上でどのような特性や志向性、状況環境も考慮すべきか。どのように取り入れたり評価するか、など、まさに原論と呼ぶにふさわしいしっかりとした内容。(ところどころ著者の強烈な意見が散見されるので、あくまで著者の考える原論、という意味にはなるが) 是非、著者の主張するモデルを世界的に標準なものとしてほしいと思った。 かなり学びになる内容。むしろこれを読まずにUXを語ることはできないのではないか。 残念なことに、なかなか骨太な内容のため読み切ることができる人が多くないだろうが、、
UX(ユーザー体験)という包括的な名称が付与されたがゆえに、小さな差異を含んだ定義が氾濫する「UX」。 UXという言葉が生まれてきた背景、「UX」と呼ばれるものの吟味などが丁寧に解説され、UXそのものに触れるのはだいぶ後半になってから。 セットで語られることの多いUI/UXだが、その差異についても...続きを読む明朗な回答がある。 総花的に紹介される評価手法は、果たしてどの程度現場で役立てられるのかは不明だが頭にキーワードを入れておくだけでも違いそうだ。 随所に著者の強い想いが込められており、客観的な「原論」とは必ずしもいえないだろう。 しかし、明確に感情をこめているからこそ、読み手は客観的事実と著者の主観とを取り違えることがない。 まったくもって骨太な本で、「UXをデザインしちゃおう!」「この手法でUXがメキメキ向上!」といったキャッチーなものは一切でてこない。 愚直に積み上げられた理論と体験を体系的にまとめられた本書は、しかしキャッチーなものを求めがちな「UX実践者」こそ手に取るべきだ。
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