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Posted by ブクログ
自治体職員となるにも関わらず、「そういえば政令指定都市制度のことよく知らないなー」ということで、勉強のために手にとった新書。
とても勉強になりました。
基礎自治体(市町村のこと)や広域自治体(都道府県のこと)とは何か、そして、横浜や大阪や名古屋といった大都市により強い権限を与える論理は何なのか。
このあたりの歴史的な経緯や、地方自治の考え方について(一貫してカタいですが…笑)、丁寧な分析のもと解説がなされています。
日本型大都市制度である政令指定都市制度が、実は杜撰な制度設計で(実は法律的には人口50万人以上という要件しかない)、現代においてそのひずみが露呈していること。
話題の大阪都構想をはじめとする、このひずみを克服するための近年の提案や論調については、切れ味の鋭い批判的な考察がなされていて、見せ場になっていると思われます。
横浜は少し違う事情も抱えていますが、基本的に大都市はその市域と社会経済的圏域に著しく差があるため、居住人口以上のための行政サービスを提供する必要があるということ。
しかしそのために使える財源や権限は、たとえ政令市であっても現行制度では不十分であり、制度の抜本的改革や、新たな試みが必要とされていること。
日常生活を送る中で、こうしたことはこれまで特に意識することはなく、都市はどこでも円滑にまわっているのが当然と感じていました。
ただそのことが、「税負担はできるだけ少なく、行政サービスはできるだけ大きく」というような、受動的かつフリーライダー的な国民意識につながってしまうとしたら、それは民主主義国家として危険だなと感じます。
本書では行政、つまりは「官」側の話に終始していますが、こうした背景だからこそ、下からの、【小さな公共】が重要なのだという主張にもつなげることができるな、と感じながら読みました。
地方自治制度の入門書(二冊目くらい?)としても、良書でした。
Posted by ブクログ
題名通り、政令指定都市という行政区分についての新書。
身近かつ重要、しかも、あまり解説書もなく、大阪都構想などにより近年再考されるべきものになっているため、テーマ設定としては素晴らしい。
内容としても、政令指定都市についての理解が深まり、それこそ公務員を目指す人などにも有効な本だとは思う。
インタビューなどもしており、論文上だけでない実際の在りように迫ろうとしている。
加えて、2013年時点ではあるが、大阪都構想の流れについても面白い。
一方で、新書の割には著者の文章の整理がうまく出来ていないように感じる。
繰り返しの表現や、(特に三章の「権能と組織」の部分など)話が散らかっている印象を受ける。
終章「政令指定都市を超えて」というありがちな章題が示すように、どのように政令指定都市の問題点の解決策も具体性を欠いてしまっている。
テーマ時代が面白かっただけに、そうした点が残念だった。
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ビジネス・実用
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