老いては夫を従え

老いては夫を従え

638円 (税込)

3pt

3.5

老いを笑いに変えるエッセイ。待望の文庫化。

皮膚科では「老人性」を連呼され、老眼鏡は片時も手離せなくなり、数々の言い間違いに物忘れ……。著者が「老い」を実感した出来事が、次から次へと、ときに毒舌を交えながら軽妙に綴られる。「アサガオ」と言っているつもりが「アジサイ」と言い続けて夫に指摘されたエピソードや、若いショップ店員に「ジーパン」と言っても通じず、「デニムですね」と言い換えられて衝撃を受けた話など、クスッと笑える話題が満載。その一方、体調の急変で倒れた話や、自身の乳ガン闘病記まで、考えさせられる話もぎっしり。乳がん闘病記では、告知から術後までの事象と心の動きが、時間軸を追いながら克明に綴られています。ひとつ間違えば重くなりがちなテーマながらときに笑いまで誘うのは、筆者の軽妙な筆致のなせる業。
「ああ、あるあるある」と共感したり、思わず声を出して笑ってしまったり、時にはホロッと泣けたり。
さらに、同じく著名な漫画家である夫君も頻繁に登場し、格好の題材に。共に歳を重ねたからこその絶妙な掛け合い、いつのまにか逆転した!?夫婦の力関係など、偽らざる夫婦関係も垣間見え、それがまた深い味わいに。
「老い」が愛おしくなる一冊です。

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老いては夫を従え のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    タイトルに惹かれて手に取ったが、夫を尻に敷いてる感じの柴門さんではなかった。

    というか、旦那さまは弘兼さんだということを知って驚いた!東京ラブストーリーと島耕作夫婦なんて!凄い!

    そして弘兼さんは尻に敷かれるタイプではなさそう。柴門さんの尻の下まで来ないというか...
    本にも自分の予定が来たらぴ

    0
    2020年11月01日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    キャッチーなタイトルですが、最後まで読んでも夫を従えてはいません。
    夫(弘兼憲史)は究極の自由人と見ました。

    でも柴門さんの方は、義父母と同居し、幼い子供を育て、「東京ラブストーリー」を連載していた。
    いや、やらざるを得ない状況に陥ったら、やれるもんですよ。
    ある程度は。

    時は流れ、人は年をとる

    0
    2020年03月24日

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