1968年

1968年

880円 (税込)

4pt

3.8

先進国に同時多発的に起こった多様な社会運動は、日本社会を混乱の渦に巻き込んだ。その結果生まれたウーマン・リブ(→フェミニズム→男女共同参画)、核家族化(=儒教道徳の残滓の一掃)、若者のモラトリアム化(→「自分さがし」という迷路)、地方の喪失(=郊外の出現)、市民の誕生と崩壊、「在日」との遭遇などの現象は相互に関連しながら、現代社会の大きな流れを形作っている。前史としての“60年安保”から、ベ平連や全共闘運動を経て三島事件と連合赤軍事件に終わるまでの“激しい時代”を、新たに発掘した事実を交えて描く現代史の試み。

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1968年 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    この国は右傾化しているのか、左傾化しているのか、自分の立ち位置はどこなのか。今の時代に右も左もないではないかという感想を持つ人にこそ読まれるべき一冊。

    0
    2012年11月21日

    Posted by ブクログ

    1968年の新左翼の運動を、ポストモダンの諸問題があらわになった転換点として位置づける試みがなされている本です。

    著者は新左翼の運動の歴史的な意義を、国家に対する反逆としてではなく、思想的・文化的なヘゲモニーをつくり出したところにあるという、グラムシ的な観点から評価しています。そして、エコロジーや

    0
    2023年05月13日

    Posted by ブクログ

    [ 内容 ]
    先進国に同時多発的に起こった多様な社会運動は、日本社会を混乱の渦に巻き込んだ。
    その結果生まれたウーマン・リブ(→フェミニズム→男女共同参画)、核家族化(=儒教道徳の残滓の一掃)、若者のモラトリアム化(→「自分さがし」という迷路)、地方の喪失(=郊外の出現)、市民の誕生と崩壊、「在日」

    0
    2014年10月27日

    Posted by ブクログ

     1960年代の学生運動・社会運動が、2000年代とどう結びついているか、を描こうとしている本。
     読者を選ぶ本。単行本にして、用語解説や脚注をいっぱいつけてほし。そうしないと私のような入門者には分からない言葉が多すぎる。(たとえば、サバルタン ってなんだ?)

     ディテールはほとんど理解できない。

    0
    2010年01月14日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    トランプ大統領が誕生し「Great America, again」ということを語っており、そのモデルがレーガンにあるということらしい。
    レーガンが80年代にアメリカを立て直そうということ、それ以前にベトナム戦争があり、アメリカは疲弊してしまったこと。
    その1968年に至るまでには60年の(日本では)

    0
    2017年05月28日

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