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明日から夏休みという日、東京の中学校1年2組男子全員が姿を消した――。 彼らは廃工場に立てこもり、ここを解放区として大人たちへの反乱を起こしたのだった! 大人気「ぼくら」シリーズ、待望のコミカライズ!
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Posted by ブクログ
日本でのジュブナイル的な物語の草分け的な小説の漫画化。 スタンド・バイ・ミーとかグーニーズみたいなものか。 まぁ、前者ほど露悪的には書かれてないので、割りと気楽に読める。 だが、作劇にあたって、原作よりライトに書こうとしたのが裏目に出たのか、動機となる大人への不満とか鬱屈した感情の発露とかが、あま...続きを読むりに軽くあっさりと描かれ過ぎて、ただ単に「大人をなめてる」だけなように読み取られやすい作りになっているような気がする。 原作では、大人への隷属とか体罰による傷害、将来不安とか、子供をなめてる大人へのささやかな復讐心とか、それなりに書いてた。 それに相原が解放区構想を思い付いたのは、両親が学生運動に傾倒して逮捕された経歴を半ば憧れともいいきれない複雑な感情で見ていたからだし。 今は大人しくしてる父親も、やるときはガツガツ反骨心もってやってたんだよと興奮気味に話していたのが印象的だ。 まぁ、その過程で神田カルチェ・ラタンとか東大安田講堂立てこもりとか、ガッツリと背景に出てくるのだが。 この辺りが左翼的だと本シリーズが言われる所以だろう。 もちろん、少年たち特有のいたずら心はあるだろう。 だからこその解放区放送だったり迷路だったりする訳だし。 このシリーズ、最近は児童文庫で出てるようなのだけれど。 続く「天使ゲーム」は暴力団の生徒強姦及び殺人が根幹として書かれてるはずなんだが、大丈夫なんだろうか。 文体そのままでレーベル変えてるだけみたいだし。 まぁこのライトなノリでは書けないな~。 老稚園とかはいいだろうけど。
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