木村伊兵衛傑作選+エッセイ 僕とライカ

木村伊兵衛傑作選+エッセイ 僕とライカ

小説・文芸
1,100円 (税込)

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戦前・戦後を通じ、「ライカの名手」として多彩に活躍した巨匠・木村伊兵衛のエッセイ&写真集。代表作59点と自作解説に加えて、カメラとの出合い、ライカ論、人物論、写真論が語られるほか、土門拳、徳川夢声との対談など18編を収録。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    エッセイ・紀行 / エッセイ
  • 出版社
    :
    朝日新聞出版
  • 掲載誌・レーベル
    :
    朝日文庫
  • タイトル
    :
    木村伊兵衛傑作選+エッセイ 僕とライカ
  • タイトルID
    :
    627820
  • ページ数
    :
    304ページ
  • 電子版発売日
    :
    2019年06月28日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    75MB

閲覧環境

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    Posted by ブクログ

    木村伊兵衛は、戦前から戦後の高度成長期まで活躍した写真家。
    本書は、その木村伊兵衛の写真と木村自身による解説、更には、木村の書いたエッセイを収載した文庫版である。この文庫本自体は、2019年の発行なので比較的新しいものであるが、木村の撮影した写真作品、および、本書収載のエッセイが書かれたのは随分古い。エッセイは、1950年代から1960年代にかけて書かれたものが中心、写真も同様である。
    本書収載の写真を見て、撮影された時代や場面を中心に楽しむわけであるが、しかし、写真は実際には撮影者の意思と技術の結晶である。どういう意思と技術をもって撮影したのかについて、木村伊兵衛自身が解説している作品がいくつか掲載されている。
    例えば、「マダムS(佐藤美子)」と題された写真がある。1952年の作品であるが、木村伊兵衛は、下記のようにそれを解説している。
    【引用】
    この写真で一番考えたのは手の扱いで、面長の顔に変化をつけようと苦労した。黒いユカタを無造作に着て化粧もしない。そして黒のところから長い顔が出ていて、そのままではなかなか写真にならないんだな。だからこいう手を扱ったわけだ。手がないと写真にならないし、アップを撮るしかない。しかしライティングとか、そういうものでごまかさないで、佐藤美子という人の美しさとか、人間とか、年増とか、そういうものを何とか出すことが大事だと思ったんだ。
    【引用終わり】

    また、1953年に秋田県の大曲で撮影した「市場にて」という作品については、下記のように解説している。
    【引用】
    一年の半分は雪に閉ざされている農村では、生活費を得るために、むしろを作っている。旧正月前の朝市で、自家製のむしろを売っている主婦を撮影した。美人で、黒いマントとビロウドの黄色と、黒のえり巻きのとり合わせが印象的であったのと、顔に表われている八の字のしわが、この人の生活の厳しさを物語っていた。初期のものより多少とも人間を写し出すことができたと思った。
    【引用終わり】

    これらの解説を読むと、木村伊兵衛にとっての人物写真とは、その人間そのものを如何に表現するか、というチャレンジであったことが分かる。そのために、被写体とタイミングと構図を選び、最適な技術を選択する。更には、撮影者自身が人間に対する理解を深めることが大事なことだと、他の場所で述べている。
    一枚の写真は企みと技巧に満ちているのだ。

    0
    2024年04月19日

木村伊兵衛傑作選+エッセイ 僕とライカ の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    エッセイ・紀行 / エッセイ
  • 出版社
    :
    朝日新聞出版
  • 掲載誌・レーベル
    :
    朝日文庫
  • タイトル
    :
    木村伊兵衛傑作選+エッセイ 僕とライカ
  • タイトルID
    :
    627820
  • ページ数
    :
    304ページ
  • 電子版発売日
    :
    2019年06月28日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    75MB

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