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「ノストラダムスの大予言」を読んで、素粒子物理学の道に進んだ主人公川上肇は「神の粒子」に出会った。超大型粒子加速器実験設備「国際リニアコライダー(ILC)」の日本誘致に邁進する川上肇と物理好きの大政治家与謝野馨との出会いが物語を紡ぐ。ILCを日本に誘致することができるか、プロジェクトは今まさに正念場にさしかかっている。
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Posted by ブクログ
国際リニアコライダー( International Linear コライダー )の本. 文系の人が書いている. 一般の人達にわかりやすく,国際リニアコライダーって何?を説明するために出版されている本. 著者の国際リニアコライダーの日本での認知度を高めたいという意思が強く伺える. たしかに,国際リニ...続きを読むアコライダーなんて,理系大学生でプラズマやってる私ですら知らない(恥ずべきことだが)程度なので,一般の人への認知度は本当に低いのだろう. そういう意味で,この本が果たすべき役割は大きい. 冒頭は,国際リニアコライダー研究推進のの第一人者でありそうな川上肇氏の研究生活から始まり,産官学への連携,他分野や我々の生活への関係性,今後の展望を述べている. 私は,国際リニアコライダーに関する輪講発表のために,技術的な動向を調べる必要があり,政治史から入ると周辺装置や歴史的経緯がわかりやすいかと思ってポチった本である.技術的な動向はやはり文系で素人だと語る著者だけあって,専門家へ解説を譲っているところだが,その分,スッキリとした構成の中にも,肉厚な話題,直感的なイメージがつくたとえ話等で代弁している. たとえば,加速粒子の正面衝突がどの程度難しいかというと,北海道と沖縄からゴルゴ13が銃弾を撃ちあって,正面衝突させるよりも1万倍難しいという.また,各国間の動向についても詳しいし,他物理研究との比較から,日本の科学研究のあり方へも話を展開している.国際リニアコライダーに尽力された故与謝野馨先生ら,政治家たちや大企業との協力体制といった巨大科学ならではのプロジェクト達成への難しさ,熱意をシナリオに込め,総じて,科学読み物としては素晴らしい一冊かと感じさせられる. ITERにせよ,ILCにせよ,日本は巨大科学に投資すべきである. 巨大科学はたしかに国政を圧迫させるだろう.だがしかし,経済発展から雇用創出,非都市部の開発や地方自治体への資金循環,そしてその成果からなる学術的価値の創出とさらなる研究・産業・教育への還元. 投資したもの以上の恩恵を日本国民にもたらすだろうと私は考える. 目先の費用対効果だけではいけない. 50年,100年先を見据えて,日本人が世界に輝ける国づくり,環境づくりを目指すべきである.
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