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中世の日本人の日常生活では、占いへの需要が非常に多かったのです。中世の政府である朝廷や幕府には官人の陰陽師たちがおり、祈祷や占いをおこないました。彼らは天文学者でもあり、陰陽師の天文占いは西洋占星術とは異なった中国の占星術を用いたもので、政治的な意味がありました。また、戦国時代には、足利学校を中心に易占いが盛んになり、戦国大名たちは占い師を重用して合戦のタイミングを占わせました。
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Posted by ブクログ
たくさんの占いがあって 面白かったです◎ 中世の人たちにとって 占いは心のささえであり 不安の解消法だったのですね。
占い好きが高じて、最近は手相以外にも自分で占えるように勉強を始めようと思っているところだ。そんな時に出会った本。占いの歴史が垣間見れる。がしかし、陰陽師のこととか足利学校のこととか、マニアックな内容で、読むのに結構時間を要した。 天皇、貴族、武士など高貴な身分の人たちは、戦の結果はどうなるかという...続きを読むことから犬を飼うかまで占いで決めていたらしい。犬くらいならどうでもいいが、戦の結果を先に占わせて「凶」と出てしまったら、それだけで士気がなくなりそうだ。 占いを必要とする人は今も昔も変わらないと思った。不安を抱えている人、不安定な状態にいる人、そして話を聞いてもらいたい人。昔は科学が発展していなかったために、前者2つの要素が非常に大きかったと思う。現代では占いの主要客は30代以降の女性が多く、8割は恋愛相談だそうだ。 結果が曖昧であるから、科学が発展した現在でも存在し続けている占い。人生をそして国の運命までも左右してしまう力を持つので、賢く付き合う必要があると改めて実感した一冊だった。
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占いと中世人―政治・学問・合戦
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菅原正子
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