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(あらすじ)
主人公は、人とのコミュニケーションが苦手だが、「胎児の声が聴こえる」という特殊能力をもった産婦人科医師・橘継生(32歳)。
勤めていた総合病院で、担当患者が“産後うつ”で自殺してしまったことをきっかけに、バーンアウトしてしまう。
心機一転、地方の小さなクリニック・尾音産婦人科でやり直すことになったものの、
そこは、人情味溢れる「オネエ」の助産師や筋肉マニアでノリの良いゲイの院長、とても男性だったとは思えない美人心理士など、
様々なジェンダーかつ強烈で愛すべき個性をもった人たちが働いているクリニックだった。
思いもよらない環境にショックを受ける継生だったが、自分の中に無意識にもっていた偏見に向き合いながらも、自身が抱えたトラウマを乗り越え、医師として、人間として成長していく……。そんな、たくさん笑えて、ホロリと泣ける“命と家族の物語”。
<カバー+本文&キャラクターのイラスト>
鈴ノ木ユウ(漫画『コウノドリ』作者)
<推薦の言葉>
◎心の冷えた部分に、一枚、毛布をかけてもらえたような気持ちになれた。
――放送作家 鈴木おさむ
◎そばに寄り添って、よく頑張ったねと言ってもらえれば、もっと泣くことができる。例えば、オネエ産婦人科で私が産んでいたとすれば、それはそれは力強いだろう。
――歌手・作詞家 一青窈
Posted by ブクログ 2023年02月14日
地方の小さなクリニック・尾音産婦人科、通称オネエ産婦人科にはゲイの院長はじめ、男性として生まれたけれど心が女性の助産師や臨床心理士などいわゆるLGBTの人達が働いている。
冒頭から昭和のギャグ連発で個性豊かな登場人物達にコメディ作品かと思いつつ読み進めると、その奥に隠れていた重いテーマに気付き胸が...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年02月18日
ありえない設定!
最初はキャラで引っ張っているんだろうと訝しんでいた。
でもさすが当事者へ丁寧に取材してきた筆者の想いがこもった物語。
産後うつや夫婦の葛藤は一筋縄ではいかないやりとり、何が正解かもわからない、リアルでぐっとくるエピソードも。
傷ついた経験があるから人の痛みに寄り添える。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年02月27日
心に傷を抱えた主人公が転職したのは、ちょっと変わった産婦人科医院。いや、ちょっとじゃないかも!?
でも、院長をはじめ、そのクリニックで働く人たちからは今までに感じたことがない優しさを感じる。
人は辛い経験を積んでいくたびに優しくなれると僕は思っている。他人の気持ちを本当の意味で分かることは出来ずと...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年08月03日
オネエ産婦人科は、LGBT等のマイノリティのスタッフが生き生きと働く産婦人科病院
ライトノベル感覚で軽く、明るく読めるのだが、意外と母子の問題が心にずっしりとくる
各家族と言われて久しいのだが、母親になる勉強は学校では教えてくれないし、頼れる自分の親は近くにいない にもかかわらず子供を産んで育てるの...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年10月05日
ぶっとんだ設定ではあるけど、こんな産婦人科、こんな人たちが実際にあったら、いてくれたらいなと思わせる。
たくさん笑ってホロリと泣かせる読みやすいけど、大事で優しいテーマの作品。
普通って、なにかな?
本筋とは関係ないけど、院長のトレーニングのBGM。音楽好きなら、なるほどとニヤッとしてしまう選曲...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年02月07日
私の中で
出た!公共交通機関で読んじゃいけないシリーズ!
めっちゃ泣いた、嗚咽しそうになりました。
最初は、面白く読んでたけど最後はヤバかった。
涙、ボロボロで嗚咽しそうなのを声を殺して読みました。
最近、読んだ中での私の中での大ヒット作品です。
この本が星5なら他の一つ下げなきゃって思うくら...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年09月06日
自分らしく生きていくことと産婦人科で知る命の尊さ。
人付き合いが苦手な胎児の声が聞こえる産婦人科医の継生。
総合病院で担当した患者が産後うつで自殺してしまい、責任を感じるうちに自らも心を病んでしまっていた。
なんとか社会復帰した転職先の新しい産婦人科では、
先生たちが様々なジェンダーを抱えなが...続きを読む
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