「面積」とは何か ～幾何・代数・解析の捉え方～

小山拓輝

三角形や円など平面図形の面積や球の体積には公式があります。当たり前のように辺の長さや高さ，座標などを使って求めてきましたが，そもそも面積とは何なのでしょうか。
本書では，図形を分割して移動させたり，並べ替えたりするしながら，その疑問を解消していきます。積分やベクトル，行列，さらに物理的な手法による解法も考えていきます。「測る」とはこういうことかと納得していただけるでしょう。

• カテゴリ: ビジネス・実用
• ジャンル: 学術・語学 / 理工
• 出版社: 技術評論社
• ページ数: 280ページ
• 電子版発売日: 2018年08月27日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 29MB

[ブクログ · ★★★★☆]

　幾何学の側面からだけでなく、物理学、解析学、代数学、離散数学の側面からアプローチをして面積を深く掘り下げている。ベクトルや積分だけでなく行列でも面積を求めることができるのは驚いた。また、圧力やトルクも面積であるという指摘も興味深い。言われてみればどちらも面積が絡んだ単位であるが、力の向きと大きさを線分とその長さとしてとらえれば確かに面積になる。なんとなく似てるなと思っていた公式が、実は似ているではなく同じだったとは思わなかった。そして、面積というものがここまで奥の深いものだとは想像していなかった。