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Posted by ブクログ
老子・荘子の言葉100選
著:境野 勝悟
老子は、その生涯を、おとなくし、柔和に、あたたかく、寛大な態度で静かに送った。そして世俗の価値を飛び越えて、もっとのびのびと、自由に明るくいきようではないかと主張する。そして、その考えは、荘子によって受け継がれる。
荘子は、難解な老子の思想を架空の話で面白く語る。動物を人間にたとえたり、植物のあり方に人間学を語ったり、その話は、自由で破格で、しかも面白い。
本書は、「老子」と「荘子」の中から、それぞれ五十のことばを選んで、日常生活の悩みを解くコツになるような解説をつけて紹介されている。以下の3章から構成されている。
①「元気の素」を与えてくれる言葉
②50語でわかる「老子」
③50語でわかる「荘子」
原文なり素の思想を読み解くには難解ではあるものの、著者により「日常生活の悩みを解くコツ」という前提を含めた解説により、ある程度の目的や仮説を持って考えに触れることで理解は進む。
「時代」も「国」もあらゆる概念を超えても、沁み入り言葉達。色あせるどころか多くの考えを経てブラッシュアップ、イノベーションを経て、今もこの時代でその考えは輝き続けている。
Posted by ブクログ
老荘思想について知りたくて読書。
今まで認識なかったが、確かに著者の指摘通り動物や植物などの例えを巧みに利用して説明する莊子の方が分かりやすい。
人間は自然の一部であり、その自然も大宇宙の一部である。だから人間も自然とともに背伸びせず共生して生きることが望ましい。当時としてはとてつもなく先進的な考え方だと言える。
老荘思想は、日本文化や武士道に影響を与えたと言われるが、日本人が読むとなるほどねと納得させてくれる点が多いのではないだろうか。
空手など武道の師範の話からも世の中のあらゆることに対して筋目を通すことが武道の道と老子や莊子の考え方の一端を感じることができる。
江戸時代に流行したという『菜根譚』にも影響を与えているので、100語いずれもまったく初めてという感じはしない。日本人の血肉となり祖先から伝えられているのだと思う。それが発祥国である中国には継承されていないか、ほとんど残っていないことが残念。
もの壮(さかん)なれば、則ち、老ゆ
道は通じて、一たり
至人は己れなし
外の曲なる者は、人と之徒たるなり
和して唱えず
万化を楽しむ
人を愛するや已むことなし
最後は、愛こそ宇宙の心であると説明されている。
すごいの一言。
読書時間:約45分
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