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「存分に種を注ぎ込んでやるから――孕め」 小さなバーに勤める和彦には秘密があった。 それは人狼であること。そして、両性具有であること。 それゆえ誰とも交わらず生きてきた。 だが、雌を失い絶滅の危機に瀕する一族に秘密を知られ、囚われてしまう。 純血種である真神家の兄弟――冷徹な敬二郎と気さくな紀三郎に無垢な体を拓かれ…。 彼らは後孔までも犯し、雄の精を胎内に注がれる屈辱と過ぎた快楽は、和彦から理性と矜恃(プライド)を奪い…!?
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Posted by ブクログ
正直に言うと、人外の種族とかの設定は苦手です。 しかし、最近はファンタジー色よりはリアリティ? や心情描写を前面に強く打ち出した作品も多く、この小説は抵抗なく読めました。 人狼族が年月とともに純血種を激減し、ついに雌(女性)がいなくなり、種の保存が保てなくなりました。このままでは絶滅の危機だと、人...続きを読む狼族純血の青年二人が最後の賭けに出ます。 その相手に選ばれたのが、純血種の中ではたった一人の女性和彦でした。 しかし、和彦は名前のとおり、見かけは男性であり、社会でも男性として暮らしています。その彼には重大な秘密がありました。それは彼が両性具有というもので―。 無理を強いられる和彦が二人の青年たちに憎悪をいだきつつも、「ある事件」によって瀕死の重傷を負い、献身的に看護する彼等に次第に心を傾けていく様が読んでいて、よく判ります。 結局、和彦は最後は自分の意思で、彼等の元に戻ることを選びます。 「あとがき」を読んで。 これは作品内容とは関係ない感想ですが、プロの作家 でも、書いていく長い間には色々と悩みは尽きないものだということを知りました。 こういう方の悩みや、それを乗り越えたお話を聞くことは、アマチュアながら書き手として活動している私にも、とても参考になりました。
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