容赦なき戦争

容赦なき戦争

日米ともに人種に対する偏見と差別をつのらせて戦われた太平洋戦争。その実態と歴史的背景を克明に追った大著。『敗北を抱きしめて』の前著として必読。「9月11日」以後についての緊急寄稿を付す。

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容赦なき戦争 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2022年02月13日

    「敗北を抱きしめて」のダワーが、日米戦争中の日米双方の人種主義を分析した本。

    「敗北を抱きしめて」はとても面白い本で、戦後の日本復興における日本とアメリカの一種の共同作業のプロセスをリーダーたちの言動だけでなく、庶民の捉え方も含め、言説やシンボルなどの文化的な読み解きを通じいて、とてもエキサイティ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年11月17日

    著者ジョン・ダワーの『敗北を抱きしめて』は、当時の文献研究を通して、敗戦直後の日本の埋もれていた事実を多様な視点から浮かび上がらせた名著だった。本書は同じ著者が、太平洋戦争時の日米双方の敵意あるプロパガンダや世論を文献から掘り起こし、戦争における人種問題の影響を批判的に指摘したものである。日米双方に...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年08月15日

     太平洋戦争における戦中戦後のアメリカ人の日本人観や、日本人のアメリカ人観の変遷が細かに分析された非常に読みごたえのある研究書です。
     アメリカ人の日本人観はさもありなんということが多いのですが、注目すべきは日本人のアメリカ人観の著述です。
     日本人は戦中にあれだけアメリカを憎んでいたのに、戦後はそ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年01月10日

    これは読んでいて非常に辛かったです。
    しかし、この事実から目をそむけているというか、そむけさせているような風潮が確かにあるように思えます。常に見なければならないということではないけれど。
    戦時において双方共に人種差別が剥き出しになったわけですが、その種は平時においても、現在でもきっとあるのでしょうね...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    第2次世界大戦における日米戦争中のプロパガンダの比較研究書と言えるかと思います。
    何度か読む機会があったのだけれども、今回全文を初めて通して読みました。常に自分の側に「正義」があると謳うアメリカ合衆国。それを信じる国民にとっては、この本は読むのさえ拒絶するのではないだろうかと想像させる内容です。当時...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年09月08日

    血迷った残虐な超人の加害者と、脳の足りない残酷なサルの被害者として、まるで逆の両者はどちらもたった数十年前の我々である
    さいわい海外から頭のおかしいサルに見られることはなくなったが、此岸から海外を見る目は昔と変わったか、まだ確信は持てない

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    Posted by ブクログ 2011年02月06日

    太平洋戦争について、この本のように人種主義的な見地から叙述されたものを読んだのは初めで新鮮であった。
    自分たちの民族が優れていると思いたくなる気持ちは分からなくはないが、それは幻想にすぎない。真珠湾や太平洋戦争初期にアメリカが敗北を重ねたのも、日本がミッドウェー以降敗北し続けたのも、その本質的な部分...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年03月19日

    連合国の日本人へのむき出しの人種差別といい、日本の独善的な大東亜共栄圏構想といい、胸の悪くなる話ばかりだ。

    とはいえ戦争が終わるとあっけないくらいにスンナリ仲直り(?)できたわけだし、今日のウクライナを見ていても戦争するのに人種間の憎悪が必要でないことは明らかだ。人種差別はあきらかに問題だし醜悪だ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年12月23日

    ゼミの先生が選んだ本
    日本とアメリカの太平洋戦争前後の敵国、自国の見方が、とても面白い
    プロパガンダや自国愛を強める手法、民族問題など現代に通じる部分がいくつもある

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    Posted by ブクログ 2013年07月07日

    ジュンク堂の小熊英二書店のキャンペーンで見かけたもの。学生時代、個人的な印象としては、1945年の敗戦前後の日本史、とくに政治・思想史に関する「古典」として、ジョン・ダワーの名前はおそろしく知名度があったものに思える。それはもう社会学におけるマックス・ウェーバーやテンニース(これはちょっと古すぎる?...続きを読む

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