あの素晴らしき七年

あの素晴らしき七年

1,870円 (税込)

9pt

※この作品には販売期限があります。2024年04月30日を過ぎると販売を終了致します。

戦闘の続くテルアビブに生まれ、たくさんの笑いを運んできた幼い息子。常に希望に満ちあふれ、がん宣告に「理想的な状況だ」と勢い込んだ父。現代イスラエルに生きる一家に訪れた激動の日々を、深い悲嘆と類い稀なユーモア、静かな祈りを込めて綴った36篇。世界中で人気を集める掌篇作家による、家族と人生をめぐるエッセイ集。

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あの素晴らしき七年 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年05月23日

    今年読んで良かった作家のひとりは間違いなくミランダ・ジュライなのだけれど、この作家もその位置に来た。まだ1冊しか読んでいないけれど、とにかく素晴らしいよ。子供が誕生して、父親が亡くなるまでの7年間のエッセイなのだけれど、テロリストの攻撃で始まり、ミサイルが降ってくる最終話で終わる。中東情勢、宗教、私...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年08月15日

    ピラティスの話も、オーバーブッキングの話も大好き。
    それはそれとして。
    イスラエルとユダヤ人の日常に考えさせられる1冊だ。

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    Posted by ブクログ 2020年05月13日

    イスラエルの作家ケレットのエッセイ集。
    これまた評判どおりすばらしかった。
    両親がホロコーストの生き残り(本人は1967年生まれ)で、住んでいるイスラエルのテルアビブは、テロや戦闘でしばしばおびやかされるのだけど、そういう現実から目をそらすことなく、でも日常をしっかりと生きてユーモアを忘れない。
    ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年01月18日

    今を生きるものと去るものあり。
    大事なものは必ずや新しきものに受け継がれる。
    自分自身は迷い、悩み、愛するものを支え…
    いや、支えられる数多くのものに感謝する。
    できないことを嘆くことなく、
    幸運にも与えられた役割、
    素晴らしい時と場所に留まろう。
    あと何年あるのか、誰にもわからないけど、
    その時ま...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年11月27日

    短編集『突然ノックの音が』も結構よかったが、ちょっと読者を選ぶタイプの物語だと思った。が、こちらのエッセイ集は、本当に万人に「いい本だから読んで!」と薦められる内容。読みにくいところもない。
     何が素晴らしいかというと、息子が生まれたり、父の末期癌がわかったりというのは日本人にも起こりうることで、共...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年02月09日

    おもしろかった。
    クスッと笑いながらも、いろいろと考えさせられて、心に静かに何かが蓄積されていく感じがとても心地良かった。

    世間のニュースを見ていると、答えのない問いや、善悪が混濁した事件がいっぱいあって、自分がどんな感想を持っていいのかすら分からなくなることが多いけれど、ああそうか、こんな風に感...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年06月17日

    面白い!
    ユーモアと苦さ。
    ヴォネガットやアイザック・B・シンガーを彷彿とさせられる。

    昨年、「突然ノックの音が」の刊行イベントで、氏のトークを拝聴したが、あの語り口そのまま、と感じた。
    その時は、空襲の合間に今日はサイレンが鳴らないといいねなどと言い合いながら息子を学校に送っていく…という日常な...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年05月29日

    素晴らしいエッセイでした。
    まず本の始まりが衝撃です。著者が奥さんの出産をベンチで待っている最中にテロリストの攻撃によって怪我してきた病人が運ばれて、その様子を見て看護師が「テロリストの攻撃にはうんざり」とつぶやく場面からこのエッセイが始まります。

    タイトルにある「素晴らしき7年」というのは、著者...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年09月12日

    2019年の夏、急遽イスラエルに旅行に行く事になり、その旅行に持っていく本を探して、当時よく訪れていた本屋の店長に勧められて購入した本。

    イスラエルの作家によるエッセイ集、テルアビブ在住の作家エトガルケレットによる自身の子供が生まれてから7年間のエッセイである。
    いつからいつの時期かというのは厳密...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年07月11日

    長年に渡る中東での戦争、TVから流れる街の空爆の様子、伝統的な黒ずくめの服装に身を包んだユダヤ教の人々…私にとってこれらのことは、遠い国の遠い出来事でしかなかった…この本を読むまでは。
    そこにも私たちのように日々暮らしている人たちがいて、日常の些細なことに泣いたり笑ったり、時には怒ったりしている…と...続きを読む

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