Posted by ブクログ
2017年11月03日
漫画との出逢いってのは、ほんと、波があるなぁ、と感じる
大当たりを引く時は、ほんと、連荘するもんだ
まさか、『あそびあそばせ』に負けないほど、笑いが止められなくなる漫画にクリティカルヒットを貰っちまうなんて、予想もしてなかった
表紙を見れば、何となく察しは付くだろうが、この幼稚園児の日常を描いた内容...続きを読むである
ただ、『父とヒゲゴリラと私』や『甘々と稲妻』、『動物のおしゃべり』のような、微笑ましい内容ではない
そういう、ほのぼのとしたものが読みたい人は、この『しいちゃん、あのね』は読まない方が賢明。怒りから単行本を真っ二つに裂いてしまっても、自己嫌悪で自分の心が傷付くだけだ
成年誌を読んでいるからと言って、下ネタ耐性が強くなる訳じゃないんだ、と思った、どうにか笑いが鎮まってから
何っつーのか、結構、リアルなストーリー。幼稚園児や小学生の子供がいるお父さん、お母さんが読んだら、苦笑いを浮かべ、胸の内では凄ぇ勢いで共感していそう
独特の絵柄が、ストーリーの笑撃力に拍車をかけている。相乗っていうと、大袈裟かも知れないけど、良さをお互いに引き出し合っているのは確か
無邪気な子供ってのは、何をしでかすか分からないトコが可愛くもあり、おっかない
あくまで、素人感覚だが、この『しいちゃん、あのね』は、日本文芸社の漫画ゴラクでなけりゃ、連載できなかっただろう。東裏先生は、漫画ゴラクの編集部に足を向けて寝られないだろうな
次巻で、しいちゃんが何をしでかしてくれるのか、楽しみなような不安なような、ごちゃごちゃした期待がある、胸の内に
新キャラが出るのか、そこも注目点ではあるが、(1)の時点で、薄くないキャラが出揃っているから、彼らに負けないキャラを出すとなりゃ、結構、厳しいだろう。だが、自分の中から生み出せたのなら、間違いなく、東裏先生は成長できるはずだ
どの回も、しいちゃんの可愛さが炸裂し、お母さんとお父さんに「ドンマイ」と言いたくなるものばかり。その中でも、私がほっこりしたって理由で勧めたいのは、17回目「インサイドしいちゃん①」だ。この回だけは、上記した三作品のような可愛らしさがあるように思う。①と入っているなら、続きがある、と楽しみにしていても良いんだろうか
笑いが止まらなくなったのは、16回目「夢を託して」だ。ネタバレはできないが、「そうだったのか」と妙に、読み手を納得させるだけの内容。夢があるっちゃある・・・・・・まぁ、ある・・・・・・かなぁ
この台詞を引用に選んだのは、しいちゃんの成長が見えたので。まぁ、結果的に無理だったにしろ、譲り合う気持ちが芽生えそうになったのは喜ばしいことだ。でも、まぁ、良いオッパイを独り占めしたいって気持ちは、分からんでもない