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昭和11年、アメリカが月よりも遠かった時代。
少年は英語を好きになった。
戦前に独学で英語を学び、GHQで通訳を務め、夢見た地を目指した青年の真実と奇蹟の物語――可笑しくて、切なくて、やがて涙する、青春小説の傑作!
昭和十一年、山梨の片田舎。少年・義彦は親戚の家で偶然、一冊の英語の雑誌を見付ける。そこに広がっていたのは、見たことのないほど華やかで自由な世界だった。やがて独学で英語の勉強を始めた義彦が、米国へ行くことを夢見るようになった時、日本は米国との全面戦争へ突入しようとしていた。英語は禁止。ドルは違法。徴兵され、体を壊し、無一文で家族を守りながら戦後を生き抜く義彦の手にただひとつ残されたもの――それはかつて覚えた英語だった。
Posted by ブクログ 2021年07月11日
息子さんの本が好きだったので、きっと息子さんが監修されたお父上の本も合うんだろうなと思って手に取りました。
どこかで「朝ドラのよう」と評されているのを見かけたのですが、そのフレーズがぴったりに思えます。
泥くさくとも爽やかで、終盤はロマンティックな作品でした。
過去、自分が留学したときに教授に心か...続きを読む
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