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われわれは見るという行為を当たり前のようにしているが、じつはそれは、無意識におこなわれている世界の主観的な再構成である。「われわれはどのように見ているのか」この本は視覚というものがどのように形成されるのかを、さまざまな錯覚・錯視から考察を加える。平面に奥行きがあるかのように錯覚させる技術である遠近法や、この世にありえないものを見せる錯視、そして、ブロッケン現象や虹などの自然現象からマジックまで。錯視芸術の図版も多数掲載。
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Posted by ブクログ
コンパクトにまとめられているのは良いのだがカラーじゃないとわからない図版もあり全編単色では趣きはあるもののちょっと・・・ 例えばネット連携でURL提示で画像が見られるとか、一工夫欲しいところ。 日本語の参考文献目録があれば入門書としてさらに親切なのだが。
絵に奥行きを与えることから始まり、光や錯覚の発見、錯覚を起こすこと話が進んでいく。 平面に奥行きを錯覚するルールを発見してことが始まりと知れたことが面白い、 書き手がそう見えるように書き、受け手がそう受け取るように現実世界での経験の積み重ねから錯覚する。 錯覚の最初は彼我にある。現実を平面に落とし込...続きを読むもうとすることがそもそも錯覚なのだと驚く。
知っている人は当たり前に知っている程度のことだし、全く無知な人には少し難しい。 出てくるパターンは有名どころで、しかし手法などは美術をやってないとわかりにくい。 そして私はまったくの無知…… と思ったんだけど、図を見たり「違う見方」についてのコメントを読んだりするのはそれなりに楽しかった。 そう...続きを読むか、絵画はこんなに考えて描かれているのか。 「動物と人間の世界認識」と一緒に読みたい。
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