無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
サントリー文化財団が奇妙な団体に助成金を出したと話題になっている。その名も「スナック研究会」。研究題目は「日本の夜の公共圏――郊外化と人口縮減の中の社交のゆくえ」という。
スナ研のHPによると、「日本に十万軒以上もあると言われる「スナック」について、学術的な研究がまったく存在しないことに憤り」を感じて決起したという。目指す到達点は以下になる。
〈スナックは、全国津々浦々どこにでもあるが、その起源・成り立ちから現状に至るまで、およそ「研究の対象」とされたことは、いまだかつて、ただの一度もない。本研究では、社会的にはおよそ真面目な検討の対象とはされて来なかった、このスナックという「夜の公共圏」・「やわらかい公共圏」に光を当てることで、日本社会の「郊外/共同体」と「社交」のあり方を逆照射することを目指すものである。〉
調べた結果は仰天するものばかり。人工衛星による夜間平均光量データまで駆使して出てきた統計結果にメンバーも困惑するしかない……。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
スナックの歴史、法的位置づけ、立地に関する統計分析などをまとめた一冊。序説ならではの「いいとこ取り」のような気もするが、かなり面白い。
人口当たりのスナック件数の上位は宮崎県、青森県、沖縄県、長崎県、高知県となりパブやバーが都市部に多いのと対称的である。なお、最下位は奈良県である。
歴史的には「カフェー」を源流としつつ、法的規制をかいくぐるための変容を経て現在の姿になったという。どうもネガティブ・リストに基づいて定義づけられるようだ。
「荷風が通ったこのカフェー・タイガーでは、女給の人気投票があった。ビール一本を買うと投票券一枚がくるというどこかで聞いたことのあるようなシステムである。菊池寛はお気に入りの女給に投票するためにビールを150本(1本60銭)も購入し、飲み切れるわけがないので車で持って帰った。この珍事件を荷風は…「田舎者の本性を現したり」と辛辣なコメントを書きつけている(『断腸亭日乗』1929年4月5日条)。公共圏におけるはしたない振る舞いを嗤っているのである。」 すごく菊池寛っぽいエピソードで笑った。
Posted by ブクログ
・日本のカフェの歴史と純喫茶の違いに関する言及が面白い。フランスのいわゆる文化カフェと、日本のカフェって全く別物。初期の日本のカフェは、もともとかなり安い給料だったそうで、チップをいかにもらうかが要だったと。そのために風俗としての側面が強かったらしい。風呂場のあるカフェまであったというから驚き……だけど時代背景とともに書かれていて妙に納得。純喫茶に対し、カフェは特殊喫茶、という位置付けだったそうな。
・スナックの原型はカフェ(特殊喫茶)。カフェに対する取り締まりが厳しくなり、そこからスナックが広がっていった。
・スナックがお酒を飲むための場所ではなく、コミュニティとして機能しているという点にめちゃくちゃ未来を感じた。ある種SNSと近く、同じ共通言語を持った人たちが集う場所。「同じ地域に属している」という人たちが集えるわけで、一人で言ってもその場に溶け込めるのが特徴ともいえる。
・バー:終夜営業可能、お酒を提供する
・スナック: 終夜営業は不可、お酒以外の軽食(スナック)も出す
cf.
芸術サロンを作るための情報収集として
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
ビジネス・実用
小説・文芸
ビジネス・実用