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会社をクビになって途方に暮れていた榛名都冬のもとに突然現れたのは、七福神の老人コンビ、福禄寿と寿老人!知名度が低いことを嘆く二柱に、ネットでのPR活動を頼まれた都冬。「…お二人の名を広めることができたら、私の願い事も叶えて貰えますか?」そうして、都冬と神様たちの可笑しな共同生活が始まった!平凡なニート女子と個性的な神様たちのゆるぐだ日常ファンタジー。―全国の書店員が選んだ「世に出したい」新作!第1回本のサナギ賞優秀賞受賞作。
※本書は2015年に小社より刊行された著作を改稿し、書き下ろしの短編を加え、文庫化した内容となっています。
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Posted by ブクログ
2018004
季節柄、七福神関係のお話。都冬は七福神の福禄寿と寿老人とお友達になり、七福神同士の争いに巻き込まれたり。七福神がネットをやったりする姿が微笑ましい。
呆気ない終わり方でしたけど、それまでの展開が絶妙で良かったです。登場人物たちがそこで繋がるのかと。仁谷君の登場や環と妖怪の関係が心地好いです。
以下のフレーズが落ち込んだ時、元気が出ます。
三角形の内角の和は180度。四角形も同じで。とてつもなく大きい、富士山みたいな四角形でも内角の和はすべて360度。
人間という形。日本人とか、白人とか、尖っている人、鈍い人、内角の和は、誰もが皆同じなんじゃないかって。自分が駄目だと思っているその角とは違う部分は、きっと凄い角度。駄目な角が多いほど、どこかの角は凄いことになっているから。
Posted by ブクログ
★儂らは謎じゃないぞ。(p.12)
▶都冬は福禄寿と寿老人の来訪を受ける。最初にでてきたのに表紙カバーでは右上隅にちょこんといるだけ。▶福禄寿と寿老人は七福神の中でも知名度が低いのでもっと人に知られたい。▶神さまたちの勢力争いに巻き込まれる。▶謎の妖怪退治屋も出没。▶読みやすいです。
■七福神についての簡単なメモ
【青山祐樹/あおやま・ゆうき】二十六歳、お金持ちの青年。常に儲けることを考えている。持っている建物にいる幽霊を祓ってくれと妖怪退治請負人に依頼してきた。
【秋菜/あきな】都冬の妹。結婚する予定だが今のところ「榛名秋菜」で春秋ですね。
【夷三郎】恵比寿。かなり忙しい。大黒天と麻雀勝負をした。
【朧車】妖怪。現代ではステーションワゴンの形をしている。
【紙舞/かみまい】妖怪みたいなもの。
【吉祥天】なぜか都冬のことや環のことを知っていた。ご利益は金運や過去の懺悔をして災いを払ったり。調布の深大寺の蕎麦屋にいる。福禄寿ないしは弁天の代わりに七福神に入っていたことがある。あるいは単純にプラスして八福神のことも。
【黒闇天/こくあんてん】吉祥天の妹。人を困らせたいタイプ。
【七福神】大黒天、弁財天、恵比寿、布袋、福禄寿、寿老人、毘沙門天。ときどき変更とかあり。
【寿老人】水色の服。黒い鹿のひよどりとコンビ。赤ら顔に立派な髭。ご利益は寿命と幸運。気負わず物を言える雰囲気。
【猩々】妖怪。多くは海で暮らしだいたい酔っぱらっていて船を沈める性を持つ。寿老人の代わりに七福神に入っていたことがある。
【深大寺/じんだいじ】吉祥天や弁天や大黒天や毘沙門天も祀られている。
【宗拙/そうせつ】妖怪。宗旦狐の末裔。妖怪退治請負人の相棒。どこからか妖怪を鎮めるお札を手に入れてきて背中に背負ってる黒い箱に入れている。
【ソフトクリーム】デパ地下のソフトクリームが最強というのが都冬、秋菜姉妹の持論。
【大黒天】芥子色の頭巾、右手に小槌、左肩に白い袋、米俵に乗っている。関西弁。
【大黒生】大黒天の名を冠した新作ビール。発売前から都冬は存在を知ることになった。
【環/たまき】武藤環。友人、幼馴染みのようだ。富山出身。ルックスがよくコミュ力が高い。既婚者。プロポーションはいいが昔海で溺れたことがあってそれ以来泳ぐのが怖いので水着を披露することはない。露天風呂とかはOK。もう少し登場頻度を増やしてもよかったかもしれない。
【都冬/つふゆ】榛名都冬。主人公。メガネ女子。富山出身。大学では美術を専攻しておりけっこう絵は上手いようだ。会社をクビになり今は無職。名前の由来は「春夏冬」で秋無い→何事にも飽きないようにと祖母がつけた。バスではタイヤの上の席に乗るタイプ。タイヤのゴトゴトした振動がダイレクトに感じられるのと一段高いところにいる感じが好き。
【内角の和】仁谷の持論。三角形はどんなに形が違ってもすべて内角の和は百八十度。四角形ならすべて三百六十度。人間も同じようなものではないかと。《駄目な角が多ければ多いほど、どこかの角は凄い事になってるんですから》p.116
【仁谷太一/にたに・たいち】学生時代の都冬の知人。恋愛感情を抱いていたようだ。メガネ男子。演劇学科。手も足も身体も何もかもが町細く手作りのマッチ棒みたいだというのが第一印象だった。
【榛名都冬/はるな・つふゆ】→都冬
【毘沙門天】恵比寿、大黒天の麻雀勝負をセッティングした。子どもの姿。ちょっと乱暴な口調。
【飛縁魔/ひのえんま】妖怪。
【福助】叶福助。三十センチくらいの男の子の姿。恵比寿のところで修行中。どうやら元は大黒天の配下だったようだ。元は人間だったのか村田市兵衛という名もあり、カボチャばっかり食べて金を貯めたので加保茶元成(かぼちゃのもとなり)とも呼ばれていた。カボチャ料理がとても得意。
【福禄寿】緑色の服。白い鶴のおつうとコンビ。頭が長い。ご利益は福徳と長寿。周囲を気遣う優しさがある。
【ブログ】もっと有名になりたいという福禄寿と寿老人の依頼に応え都冬はブログを立ち上げた。
【弁財天】琵琶の弦か算盤をはじいてばかりいる。芸事には詳しい。福禄寿と寿老人によるとどことなく都冬に似ているとか。都冬より少し背が低いメガネ女子の姿。
【ほうせん荘】都冬の暮らすアパート。家賃が安く都内にある。屋根があって壁がある。
【布袋】ご利益は縁結び。
【マザコン】環の説では男はすべてマザコン。そして母はだいたいの場合家にいて迎えてくれさまざまな世話を焼いてくれたから妻にもそれを求める。そして大人になったつもりの男は自立したと証明したいので母に食べさせてもらいたくないので妻が経済的に自分より上になることを嫌う。そしてこの説を男性に言うと必ず怒る。
【武藤環/むとう・たまき】→環
【妖怪退治請負人】何者かが妖怪を退治してまわっているらしい。
【夜右衛門/よるえもん】妖怪猩々。自分たちがそんなに悪さをしていないことをブログに書いてくれと依頼してきた。しかし本命の依頼は人間の女にラブレターを書いてもらうことだった。
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