無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
美濃部亮吉都政をはじめ、1960~70年代に脚光を浴びた「革新自治体」について、その台頭の背景から政治的取組までを振り返り、その功罪を検証することで、今日の地方自治制度への示唆を探っている。革新自治体という切り口で、日本社会党、日本共産党を中心とした戦後の革新陣営の政治史が浮き彫りになっている。一方で、革新自治体で行われた政策がどのようなものだったのかという点の記述はやや薄く感じた。
革新自治体の盛衰の鍵を握っていたのが中道勢力であったこと、それにもかかわらず革新勢力(特に社会党左派)に自らへの過信があったこと、革新勢力内の内部抗争が革新自治体の終焉を招いた要因であったことなど、革新自治体をめぐる政治構造がよくわかった。それらは現在の野党にとっても教訓となる内容であると感じた。
革新自治体の存在により、公害など高度経済成長によるひずみの解消が進んだという面は確かにあるし、財政破綻を招いたというのが革新自治体に共通する問題というわけではなかったということも理解した。一方で、革新自治体が首長任せの有権者の性質を変えられず、むしろ促進したとさえ言えるという筆者の指摘は、現在の地方自治や政治全般にも通ずる大きな問題点であると感じた。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。