フィクション・ブレイカーズ２

西島ふみかる / 大崎シンヤ（UNKNOWN GAMES）

「現実想像性武装――出ろ！」
天津響と獅子堂世莉のコンビは管轄内で頻発する＜ピュアホワイト＞症例の潜入治療に追われていた。

「ゾンビモノ」「魔法少女」など、危険な妄想世界や複雑な設定に翻弄されながらも力をつけていく二人。そして二人は、最凶症例「デスゲーム」への潜入を命じられる。しかも患者は現実世界の誘拐犯。被害者の監禁場所を突き止める必要がある。

「現場には私が出る。あとは任せる」
久能ちぎら管理官のサポートのもと、響と世莉は危険な〈フィクション〉内でわずかな手掛かりをたどり、事件の真相へと迫っていくが――

妄想から患者を救う「エンタメ汚染症対策室」の奮闘劇、第二弾！！

• カテゴリ: ライトノベル
• ジャンル: 男性向けライトノベル
• 出版社: SBクリエイティブ
• 掲載誌・レーベル: GA文庫
• ページ数: 360ページ
• 電子版発売日: 2016年12月16日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 10MB

[ブクログ · ★★★★★]

前作で自分と向き合い、パートナーとの信頼関係を築いた主人公の響に襲いかかる事件の数々。今作では、現実での出来事が虚構世界へ影響を与えるケースが多く、現実での捜査と虚構での出来事が絡み合い、潜入官と監視官の息のあったコンビネーションが見られました。現実の犯罪捜査との平行描写など緊迫感も増しており、非常に読み応えがありました。万事がめでたく解決とはならない結末もなかなか考えさせられ、前作からより深化を遂げていたと思います。