宮中からみる日本近代史

宮中からみる日本近代史

770円 (税込)

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3.8

大日本帝国における主権者は天皇であり、その大権は、各国家機関を経て代行されるシステムとして運用されていた。しかし、それは天皇が単なるお飾りであったことを意味するわけではない。天皇自身も政治的意思を持ち、それを取り巻く機関「宮中」もまた、国家の運営に大きな力を持っていたのだ。「宮中」という視点から、「内閣」「議会」「軍部」など、各国家機関の思惑、それらから織りなされる政策決定時の錯綜に注目し、大日本帝国のシステムと軌跡を明快に提示する。

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宮中からみる日本近代史 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2015年02月19日

    現代の日本と当時の日本との政治構造を比較した場合、もっとも異なる点は「宮中」と「軍部」という組織の有無である。当時の宮中と軍部は、現在の宮内庁や自衛隊とは比較にならないほどの権限を保持し、国家機関のなかでも際立つ存在感を放っていた。天皇と側近の政治的意思とは(2012年刊)
    ・第一章 近代国家の建設...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年05月10日

     歴史というものは、教科書を読んでもよくわからないと思っていた。
     おきた出来事はよくわかるのだが、その持つ意味はなかなかわかるものではない。
     本書は、明治期から昭和戦前期においての「宮中」を扱っているが、本書を読んで当時の政治風景がよくわかる思いがした。
     現在ではすでになくなっている「元老」や...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年08月02日

    日本の近代政治史では「宮中」という勢力がしばしば登場するが、本書では明治維新後における宮中勢力の成り立ちから大正・昭和にかけての変容について述べられている。内閣や軍部といった各機関が多元的に行動してまとまりを欠くなか、天皇の「側近」がどのような政治意思で行動したのか、時代に沿って論じられている点は興...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年09月30日

    近代史は苦手なので、この本の善し悪しは分からないけど、宮内大臣と内大臣の権能が丁寧に解説されていて、興味深い。
    言及はされていないが、読んでいると現在の皇室や一般の国民をとりまく環境についても考えさせられた。

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