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「日本のシェイクスピア」とたたえられる近松門左衛門は、週刊誌のエース記者だった!?
心中事件があったと聞けば駕籠で駆けつけ、遺体を見ては、事件の翌週に舞台にかける。
恋、心中、姦通、横領、強盗、殺人……近松の描いたものは、いずれも「俗」の極致。
その「俗」にジャーナリスティックな視線で鋭く切り込み、人間の本質を描くことで、
近松は「俗」を「俗」に終わらせず、文学の高みにまで押し上げた。
町人の恋愛や風俗を描いた人形芝居のため「世話浄瑠璃」、その近松の初作となる『曽根崎心中』。
元禄時代の衝動殺人という衝撃的な事件を扱った『女殺油地獄』。
近松の代表作ふたつを取り上げ、平易な現代語に翻訳。日本人なら読んでおきたい近松作品を味わえる一冊。
Posted by ブクログ 2017年05月17日
近松門左衛門といえば、「日本のシェイクスピア」とも称される江戸期の戯作者である。
浄瑠璃・歌舞伎の作品を数多く書き上げ、現在でも上演されるものも数多い。
本書はその近松の代表作「曽根崎心中」と「女殺油地獄」の現代語訳を主軸とし、謎多き近松の人物像や、演者から見た近松作品解釈も添える。
訳はフリー編集...続きを読む
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