雪の下のクオリア

紀伊カンナ

草木が好きで人嫌いな小林明夫。同性と一度きりの関係を繰り返す大橋海。
二人は同じ大学で同じ学生寮だった。
海が明夫に懐き、明夫も少しずつ海に気を許すようになっていく。
だが、ある日、海は明夫に「先輩は寝なくても一緒にいてくれるから優しいです」と言う。
明夫はそんな海のことが理解できなくて……。

好きになった相手に愛されたい。そう思っているのはどちらだったのか？

• カテゴリ: BL
• ジャンル: BLマンガ
• 出版社: 大洋図書
• 掲載誌・レーベル: HertZ&CRAFT
• 電子版発売日: 2016年06月01日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 99MB

[ブクログ · ★★★★★]

BLだと知らずに買った初めての商業BL
何回も言われてるだろうけど映画を見た気分。二人とも淡白で優しく繊細で、絵も綺麗。漫画、映画のリトルフォレストが好きだから、父親の下りとか映画っぽい描写とかみて思い出してた。

[ゲスト · ★★★★★]

いつもは受けに肩入れしちゃうけどこのお話は、掴みどころのないアキくんが狂おしいくらいに可愛くて堪らない気持ちになりました。
自分の世界を大事にするアキくんの目線で見る景色は綺麗で、儚く色付いて、素敵な世界でした。

＃胸キュン ＃癒やされる ＃泣ける

[ますだ · ★★★★★]

いちばん大好きな作品です

紙と電子で持っています。ゆっくりと変わっていくふたりの関係や風景が優しく鮮やかで、しあわせな気持ちで読み終えることができます。
性別関係なく人と人が惹かれ合う、BLというジャンルだけにくくるのがもったいないと思うほど、ずっとずっと大好きな作品です。

[しそ · ★★★★★]

雪の下のクオリア

蒸発した父親を憎みながらも忘れられないノンケと、最初の恋に傷つき自棄になってしまっているゲイの二人が、静かに惹かれ合う物語です。
紀伊先生らしいゆっくり優しい世界で、激しい愛じゃなくても支えあって生きていく二人が素敵でした。

[ちー · ★★★★★]

物語のあわいがすき

カンナ先生のさすがとも言える小説のような間と2人の距離感が良すぎる！かわいい絵が登場人物たちの過去をよりギャップでより引き立たせてる気がします。

[モンブラン · ★★★★★]

これぞ

まさにカンナ先生ワールド！！
好みが分かれるかもしれないけど私は大好きです！
最後は２人が前向きに進んでいく暖かい終わりかたでした！

[r · ★★★★★]

圧倒的画力とストーリー

これ、白黒マンガなの？ってくらい色彩や空気感が浮かんでくる。タイトル通り冬の北海道が舞台で、雪の描写が多いのですが、本当に美しい。
ふたりが大学の食堂で話すシーンがあるのですが、そこの光や湯気の描き方が映画みたい。こんなに画が上手だなーって思える人なかなか居ないと思います。

この作品は1冊で完結なのですが、1冊完結の商業BLって、バランスが取れている作品少ないなあといつも思っていました。特に濡れ場を描きたいがゆえその他が薄かったり。。
その点、この作品は本当にバランスがいいです。
濡れ場はないんだけど、別のクライマックスがあります。あのコマは何回も何回も見直しました。

なによりも海くんが好きです。綺麗な感性を持っていたり、器用に見えてちょっと不器用だったり。そしてそんな海くんを少しずつ理解していく明夫。お互いの雪が溶けていくような心理描写もすごくいい。。
大好きな作品です。

[みかん · ★★★★★]

心が温かくなる物語

可愛らしい絵柄にひかれて購入。物語も少しずつ距離を縮めていく二人がほほえましい。読み終わったとき温かい気持ちになれた。

[ゆう · ★★★★★]

表情

表情の見せ方がとても上手いです。
絵柄がすごくすぎて背景等も書き込まれいるので
読み応えがあります。
二人の感情の変化がとてもよく買って良かったです。

[ブクログ · ★★★★★]

明夫も海もまあまあおだやかながら、互いに対照的な部分もあったりして、良さが出ていた。
第４話の終盤、ある経緯で明夫が「そんなのもう別の人間だろ／お前じゃなきゃ意味ないだろ」と言ったシーンがすごく素敵でした。明夫は海を個人として見ているんだな、と。