闇ノトリコ

青井千寿 / 甲羅まる

そうだ、自分で動いてごらん。腰を使って私の指に擦り付けて……

■女流小説家を夢見るマーガレットは、死んだ姉ローズの夫ライアンと、父親の借金のかたに結婚することになった。ライアンはインドとの交易で財を成し、子爵として岬の突端に、屋敷をもっていた。この崖から姉は……。愛を育む時間もない結婚で、肉体関係を頑なに拒むマーガレットにライアンは焦れながらも、キスから愛撫へと我慢強く彼女の体を開いてゆく。「ほんの少しでいい……指先に君を」指で蜜を掬うと芯にそれを塗りつけ滑るように動く夫の愛技に漏れる水音……。やがて処女のまま絶頂を経験するようになり、自ら繋がり望むようになっていく。社交界デビューを果たすと、執筆していた小説が発行され、“読書会”のリーダーとなったマーガレットは、婦人たちの恋話に付き合いながらもロンドンで充実した日々を過ごすようになった。そんなとき、ライアンの旧友ジェロームが妻殺しの噂は真実であると彼女に告げる。そんなはずは――二人が深く愛し合うようになる中で、不穏な闇が忍び寄る。心も体もライアンを信じるしかなくなっていたマーガレットは――濃密な官能と、サスペンスが織りなす、ラブロマンスの逸品！（ヴァニラ文庫うふ） 本作品は２０１５年６月から２０１６年４月にかけて「ムーンライトノベルズ」に掲載、公開されたものに、大幅に加筆・修正を加えたものです。※本作品にはイラストが収録されていません。

• カテゴリ: TL
• ジャンル: TL小説
• 出版社: ヴァニラ文庫
• 掲載誌・レーベル: ヴァニラ文庫うふ
• ページ数: 248ページ
• 電子版発売日: 2016年05月19日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 2MB

[みことmy · ★★★★★]

ハッピーエンド最高！

マーガレットの天真爛漫さ、ユニークさ、愛らしさがとても魅力的で、安心して読み進めました。謎にぶつかっても信じる強さをもち、危機に際しても落ち着いて対処するマーガレットとライアンの愛を育んでいく姿に笑いとドキドキとほのぼのを感じました。購入して正解でした。

[koa · ★★★★★]

すごく良かったです

作家志望の行き遅れた令嬢が、妻(ヒロインの姉)を亡くした男性に嫁ぐところから始まります。

元の妻を愛していた男は当初、ヒロインのことは都合の良い結婚相手として見ていますが、2人の関係に恋愛感情が入ってからは読んでいてドキドキしました。

[ぬぬぬ · ★★★★☆]

ほほえましい

不思議です。
重めのテーマも取り扱ってるのに、なんとも微笑ましいお話でした。
マーガレットが聡いけど天真爛漫というか、好奇心旺盛というか笑、、、とにかく彼女の言動に魅かれましたね。