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この世にオリジナルの発想などない。既存のアイデアにはすべて下敷きがある。それにさえ気づけば、自分のこだわりに囚われワンパターンに陥ることはない。むしろ積極的に他人の視点・思考を盗めばいい。最初はモノマネでも繰り返して特徴を掴めば、もう盗んだも同然、それは自分のものだ。企画会議、電車内の会話、テレビ、ブログ……この世は他人の発想で溢れている。もう「斬新なアイデア」に悩まない。人気放送作家が実践する、アイデアの源泉を枯渇させない発想術。
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Posted by ブクログ
放送作家として「行列のできる法律相談所」や「ダウンタウンD X」などを手がける山名宏和氏による、アイデアを見つけるための方法が記された本です。 小説はじめクリエイティブな活動をしたいという方や、企画系の職種の方に限らず、多くの人におすすめできます。 本書は、どのようにアイデアを生み出すのかという...続きを読む内容ではなく、アイデアの原石となる知識や経験をどのようにストックしていくのか、という話が展開されていきます。 そのため、様々なものに気付きを得て、人生に彩りを与えるための方法を学べる本とも換言できます。 著者はアイデアのための素材を見つけるための方法として、 ①よく見る ②視線の数を増やす の2点を挙げています。 「当店のエレベーターはコンピューター制御されています」の張り紙がされているのに効率悪く動くエレベーター、など著者が実際におもしろいと感じたエピソードと、それをどのようにアイデアに活かしたのかという具体例が都度交えられているため、とても理解しやすいです。 日常の中でおもしろいと感じたり、疑問に思ったりすることがあっても、その場が過ぎればすぐに忘れてしまいます。 また、少し違和感を覚えても、そういうものだろうと看過してしまうことも少なくありませんでした。 まずは「おもしろい」メモから始めたいと思いました。
鉄腕DASHなどで活躍する放送作家の山名さんのアイデア論。アイデアは見つけるものだという考えのもと、様々な見つけ方を提示していくれている。おもしろメモを9年も続けているのは驚きだが、こうした継続がアイデアの源泉という面はあるかもしれないと思った。
「ちょっと気になる」は、改めて「よく見る」と「おもしろい」こと。なぜ自分の感情が動かされたのか考えることがアイディアを生むコツ。
テレビ業界の著者がアイデアの引き出し方を書いている。 「アメトークはグルーピング」というのはなかなか参考になった。軸をずらすことで同じ素材でも競合から抜け出せる。
自分の感情、興味、違和感、欲求などの動きを意識する。 その変化をもたらした「おもしろさ」を見る。 周辺に注意を広げる。 フリ=提供。ウケ=リアクション。フォロー=対応。 他人の価値観を借りる。 おもしろさは溢れていることを信じ、意識する意志の大切さを感じた。 10-40
アウトプットすることばかり考えるのではなく、まず自分だけの「面白い」を一つでも多くインプットする。それが個性を形作り、その人ならではの発想の源となる 引いた視点で見ることで、不快な出来事を「おもしろい」に変換する 人生はクローズアップで見ると悲劇だが、ロングショットで見ると喜劇である(チャールズ・...続きを読むチャップリン) 不便や不都合を考えることがアイデアを生む フリ・ウケ・フォロー 「今日の天気は?」「晴れよ」の2つではダメ。大事なのは、晴れよと言った後のリアクション 笑いやドラマだけでなく、全てのコミュニケーションは1、2、3という3つの構造からなっているのではないか フリ=情報やサービスの提供 ウケ=情報やサービスを受けた人のリアクション フォロー=そのリアクションへの対応 疑問とは持つ、抱く、わくものではなく、「見つける」あるいは「作る」もの トイレの水洗用センサーがなかなか反応しなかった→手のひらの質によってセンサーの反応の仕方は変わるのだろうか? 囲いで覆われていたビルがいつの間に解体されていた→囲いの中でビルはどうやって壊しているのだろうか 夕食に食べたししとうが辛かった→他のししとうは辛くないのに、どうして一つだけ辛いものがあるのだろうか 差異から疑問を作る 同じジャンルのものであるAとB。その2つを比べて、その違いを見つけ、そこに疑問を見出す ボルヴィックの飲み口の口径 疑問は細部に宿る ex. 288メートルごとに加算するタクシー、なんで? 他人の「おもしろい」を借りる ターゲットがなんに感情を動かされなかったか、つまり「おもしろい」と思わなかったかを「よく見る」ことも参考になる 感情移入することで、その人の目線を獲得できる なくすことで意識を向けさせる ex. センターラインをなくして交通事故が減った テレビ番組の作り方 α(テーマや情報)×β(伝え方)≧C(合格ライン) いかにして情報を伝えるかの部分の抽出 アメトーーク グルーピング×対比(同じジャンルだからこその対比)×共鳴 深イイ話 深イイという言葉の発見 本当は怖い、家庭の医学 ホラーのプロット利用 ザベストハウス123 1位を待ってしまうという人間の習性を利用 クイズ番組 情報のためのフック 世界の果てまでイッテQ、ワンステップ 他者というフィルターでリアル感が増す 子供、若者←作り手の思惑が透けない 日本列島ダーツの旅 視聴者のハードルを下げる
刺激的なタイトルではあるが、アイディアというものは天から降ってくるものではないという点においては、とても同意できる内容だった。
アイデアは生み出すのではなく「見つける」ということを一貫してといている。 他者なら気付かないこと、無視するようなことも実は「おもしろい」ところがあるという。 「おもしろい」を集めるために著者はさまざまなな手法を使う。 中心からちょっと場所に目を向ける。 引いた視線で見てみる。 周辺の会話から想像力...続きを読むをわかせ自分にない感覚を得る。耳でおもしろいを探す。 「不〇〇」というマイナスのものからのアイデア探し。 テレビから素材を得る。 いろんな方法を著者の経験をもとに紹介していく。 「おもしろい(新たな発想)」を見つけるには疑問をもつこと。 日常の生活を行う中での周りの人の行動、ものに意味があり、それを考えることで、自分の頭の中に具が増えていく。
アイデアのストックがいかに大切か、そしてそのアイデアには価値というものは存在せず常に発展させる余地が残っている。その絶対量が不足しているとアイデアの化学反応は起こらない。 サービスとしてやったことも、相手にその意図が伝わっていなければ、かえって不安を招き、信頼を損なうこともあります。自分た...続きを読むちが当たり前だとおもっていることが、相手にとって常に当たり前とは限らない。
なんで?とか、どうして?とか、常日頃から意識しつつ生活する事が、発想において大切である事を、筆者の具体的体験を交えて解説された点は、非常にわかりやすく参考になった。
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