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どこにでもいる普通の人々、あたりまえの日常生活が私の周りで少しずつズレていく。してもいないミスをあげつらう“いい人”と評判の同僚。自分はアイドルの恋人だと言い張る子持ちの友人。顔も思い出せないのに恋人だと手紙を送ってくる男。狂ってしまったのは私なのか。それとも周りの人々なのか。現実と虚構の狭間から滲み出す狂気を描いたサイコ・ホラー。
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Posted by ブクログ
一番最初に出てくる女性の同僚の話にとても共感した。 周りからはすごく性格の良い人だと思われている人だけれど実は・・・。 誰にも分かってもらえないと思っていたけれど、どんな会社や組織でもこういう人がいることを文章にして書いてくれた島村洋子さんに感謝したい。
『うどんに負けてしまう、28の女。 ・・・ 「おまえは本当に変わってるよな」 無理にほほ笑んだ私に向かって和彦が言った。』 狂気を描いたサイコホラー、とあるけど、それにしては期待はずれ。
イタイ人が出てくる小説は結構読んでいるが、 これも同類かと思いつつ読み進めていくと、 イタイというよりはアブナイ人たち。 でも『正常』の概念は人によって違う。 だから、もしかしたら、 自分が軸のぶれたアブナイ人である可能性もあるわけだ。 心理的怖さが伝わった。
帯はサイコ・ホラーって言ってるけどサイコ・ホラーってほどではない気がする。世界がぐるんと変わる怖さ、他人の怖さはおもしろい。
職場では「いい人」と評判の同僚が自分にしか分からない嫌がらせをする、「育ちのいい人」と親にも好評な子持ちの友人はアイドルと恋人同士だと言い張る……。 おかしいのは主人公なのか、周りの人々なのか? ラスト5ページで世界がひっくり返ります。じんわりと不気味な物語でした。
仕事をやめようと考えていた。どうやら私は同僚の”花園”を知らないうちに踏み荒らしてしまったらしく、”いい人”であるはずだったその同僚から嫌がらせを受けている。 日常の中で出会う、ほんの少し普通と違う、どこかズレている人々とのやりとりが、まるでエッセイのような語り口調で書かれている。本当にいるよ...続きを読むね、これくらいの人達は。が、あるページの2行で印象がガラリと変化。やっぱりエッセイじゃなくてホラーだったんだ。
人がもってる、自分だけの不思議な世界。 よく自分でも使う”普通そうでしょ”っていうものさしが分からなくなってきた。 だってみんな自分が”普通”だと思ってるから・・・ 2005/1
何度も読みました。必ず来るんです、最後でがくん、と。もしかしたらわたしが壊れたんじゃないかと目前が歪むあの感覚にまた、落ちたいんです。
女性のリアルであろう描写がつきささる。 ラストはぴんとこないが、不思議な怖さがおそう。 もう一度読んでみよう。
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