Posted by ブクログ
2010年02月03日
先生(石倉正規)×生徒(坂下昴)/年の差12
先生×生徒というのは、少女漫画でもあまり好まないカップリングなのだが、そんな私の固定観念を覆した漫画である。
とにかく、純情童貞少年な昴が可愛い。今時、こんな子おらんだろうと思うのもまた悲しいのだが、というより、いたら逆に引いてしまうだろうと思うのだが、...続きを読むこういう少年を可愛い可愛いと拝めるのがBLの良いところだと思う。
そんな純情童貞少年を誑かす(に誑かされる?)石倉先生というのが、たらしという設定なのだが、これがまたよく機能している。
こういうのにありがちだが「そのモテ設定、たらし設定があったからってそれが何?何か意味ある?」と思う話がよくあるのだが、そこは依田さんの力量だろうか、何も無駄な気がしない。
たらしとして有名なのに、「先生とその生徒」だからやっぱり立場を考えてしまって、罪悪感に苛まれてしまう、というじわじわ感はとても好み。
そうそう、そうやって悩みながら恋愛してくださいよ、という感じ。無理矢理セックスに持ち込み「あーん(はぁと)」みたいな展開には飽き飽きなのだ!
というわけで、この巻は二人でホテルに入ったものの、結局キス止まり(後に判明するが、昴が母の買った白ブリーフだったため)。次巻を待て!といったところである。
この人はちょいちょい挟むギャグなど、笑いのセンスもおもしろい。言葉の選び方も、笑いのネタも、そういうのをさらっと挟んでしまえるところが教養を感じさせるのできっと頭の良い方なんでしょう。
正直、お馬鹿な自分には少し着いていけないところもあります。ああ、もっと勉強しとけばよかった。