剣と乙女と海賊旗

かみそう都芭 / 真敷ひさめ

[ブクログ · ★★★☆☆]

海賊とお姫様で、海賊はホントは王子様だったっていうよくある設定ですが、テンポよく話が進むので、結構早く読み終わりました。

ただ、海賊のジンは普通だし、王女アリシアへの愛情は懐の深さを感じますが、肝心のアリシアがとってもお馬鹿さんで、イラッとするときがあります。

まあ、最初に隣国から攻め込まれて逃げるときに、あるのかないのか分からないような宝の地図を渡され、侍女たちとキャーキャー言って海賊ごっこを楽しもうとしてるときから片鱗は見えていましたけど。

一番イラッとしたのは、神官のランティスが敵かもしれないと思っただけで、後先考えずに船を抜け出して王宮に行ったところでしょうか。嫌いな猪突猛進娘全開でした。

イラストはジンの正面はいいけど、横顔がイマイチ。アリシアはかわいいんですけどね。

最後の最後でハッピーエンドになるかと思いきや、また旅に出るってどうよって感じで終わりました。

エロは少なめですけど、エロなくてもよかったかもって思うくらいでした。