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2014年頃より「塩浴」が話題になっています。塩浴とは、シャンプーも石鹸も使わない入浴法で、飽和食塩水=塩湯をつくり、これを薄めて肌や髪に塗って汚れをとるというもの。肌に、髪の再生力を高める美容法です。
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Posted by ブクログ
1188 松本和子 「伯方の塩」で知られる伯方塩業(株)創立メンバーの一人であり、『塩浴革命』の著者、故・松本永光の長女。父の志を受け継ぎ、塩浴を実践し、普及に努めている 肌のきれいな人に「普段どんなケアをしているの?」と質問すると、「とくになにもしていません」 と答える人が少なくありません。...続きを読むもともと遺伝的に肌質に恵まれたということもありますが、なにもしなくてもきれいな肌を保っているのは、肌の生理機能がきちんと働いているからだと思います。 私たちは、「肌には化粧水やクリームなどで潤いを与えなければいけない」と思い込んでいますが、じつはそんなことはないのです。肌は〝排泄器官〟であって、〝吸収器官〟ではないようです。私自身も塩浴をはじめる前までは、肌が排泄器官であるとは理解していませんでした。塗ったり、重ねたりするケアをしていると、肌から吸収しているような錯覚に陥りますが、肌には吸収機能はありません。もしあったとしたら、極端な話、長時間海水につかっていた人は皆、漬物になってしまいます。 皮脂こそ、神様がひとりひとりに特別に調合した、 天然の美容液 です。最適の保湿剤であり、美肌剤であり、あなただけのオールマイティーなスキンケアオイル。あなたの肌にとって最高の味方なのです。 無着色、無香料、無刺激、アレルギーなし、と、巷で〝肌にやさしい〟とうたわれる基礎化粧品の条件のすべてを皮脂は備えています。 皮脂ほど〝肌にやさしい〟基礎化粧品はない のです。 基礎化粧品の役割は、おもに「肌を乾燥から守るとともに、アレルゲンの進入を防ぐこと」ですが、それは、生まれたときから皮脂がやってくれていますし、化粧水やクリームを塗らなくても、皮脂は必要な分だけ分泌されてきます。皮脂に任せておけばいいんです。 皮膚機能(発汗・排泄・呼吸)が正常でさえあれば、皮脂は季節に応じて必要な分だけにじみ出てくれます。つくって出すことを、休むこともありません。 汗は「皮膚の清掃係」 ただし、そんな肌の味方である皮脂ですが、肌表面に出てきてそのままずっと居座っていたら、それはそれで肌にとってよくないようです。つねに新しい皮脂と入れ替わる必要があります。 その 入れ変え作業を手伝ってくれるのが、汗 なのです。 汗は、約 99%が水分で、残りは、塩分や尿素、乳酸などでできています。pH3・8前後の弱酸性で、制菌作用も持っています。 汗も皮脂と同じく〝嫌われ者〟ですが、からだのため、肌のために、汗は一生懸命働いてくれています。汗は「皮膚の清掃係」なのです。 普通の生活をしていれば、汗は1日500 程度、多い場合は3000~6000 も出ているそうです。 とはいえ、汗はただ出ているわけではありません。哺乳類にとって、汗は神様が与えてくれた自前の洗浄剤のようなもの。水分、二酸化炭素などの老廃物を汗の中に含んで排出して、腎臓をはじめとする内臓の働きを助けます。 そして、 肌表面にある古くなった皮脂膜をスムーズに流してくれます。 汗によって古い皮脂が流され、新しい皮脂を必要量だけ呼び出します。 塩浴では肌に塩湯を塗っていきますが、これは汗が足りないところを塩浴で補おうとするもの 体内に入った毒素は、汗にも含まれて体外へ排出されています。さまざまな毒素を排出するために働いている臓器に負担がかかりすぎないよう、極力上半身から汗にして排出しているのかもしれません。 汗が出にくい人や、制汗剤で発汗を抑えている人は、皮膚機能を抑圧して、腎臓や肝臓に負担をかけているともいえそうです。 汗や老廃物、二酸化炭素、新しい皮脂など、出すべきものを体外に排出しますが、体内に必要なものは出さないようにできています。 先にもお伝えしたように、肌は〝排泄器官〟です。肌に触れたものがなんでもかんでも体内に入ってきたら、人体の生理はすぐに狂ってしまうでしょう。 体温が上昇したときに、真っ先に頭に大量に汗が出てくるのは、いちばん大事な脳を冷却しようとするからでしょう。 じつは私も、昔はほとんど汗をかかないからだでした。塩浴を続けているうちに、普通に汗をかけるようになり、はじめて首筋に汗がツーッと伝ったときは自分でもびっくりしました。 詳しくは後の章でお話ししますが、 塩浴のよいところは、自然に気持ちよく汗をかける体質になること でもあります。 汗は、毒素を体外へ排出する役目も果たしています。 髪はそもそも、毎日洗う習慣自体がありませんでした。洗うときは、うどん粉やフノリなどの食べものを利用したり、水に溶いた状態の灰や灰汁を使ったりしたそうです。 石けんで顔やからだを洗う、シャンプーで髪を洗う習慣、それも、今のように毎日のように洗うという習慣が根づいたのは、日本の歴史全体で見ればつい最近のことです。石けんも今のように日常になかったのです。 皆さんが石けんを使ういちばんの目的は、「汚れを落とす」ことだと思います。ですが、肌というのは、本来、自分自身で汚れを落とす力を持っていますから、 石けんでブクブクと泡を立て、念入りに洗ったりしなくても汚れを落とせるのです。 たとえば、大量の泥や油がついてしまった場合や、極端な話ですが、何週間もお風呂に入っていなくて本当に垢が溜まった肌を洗う場合は、石けんを使うことがあってもよいと思います。ですが、ごく日常の生活の中での汚れであれば、石けんを使って洗う必要はないと思います。 そして、塩浴をはじめると老廃物がスムーズに排出されるようになるため、垢自体もほとんど出なくなっていきます。そうなると、ますます石けんを使う必要がなくなるでしょう。 顔やからだと同様に、頭から出る汗と皮脂は、自前の養毛剤であり、育毛剤です。 これ以上に自然な成分の養毛剤、育毛剤はありません。自分の皮脂こそが、本当の天然100%のものです。 その皮脂を強力に落としてしまったり、新しい皮脂が出られないようふさいでしまっては、健康でツヤのある髪は育たないと思います。 塩浴をはじめると、汗や皮脂が正常に分泌しはじめます。頭はとくに、溜め込んでいた脂や汚れが大量にドッと出てきやすい場所です。私自身、塩浴をはじめた当初、頭から出る脂とイヤなにおいに辟易したものですが、〝廃棄物の処理場〟に溜め込まれていたものであれば、気分が悪くなるくらい臭くても当然なのかもしれません。 また、昔から日本では、塩はお清めの道具だといわれていますよね。塩浴には気持ちを浄化させる効果があると思います。仕事で疲れているときや通勤中の満員電車でストレスがたまったときも、塩浴をするとリフレッシュできるんです。お風呂に入る前にネガティブな気持ちになっていても、入浴後には清々しい気持ちになって明日からも頑張ろうと元気になります。 また、塩は洗濯洗剤代わりにもなります。 洗濯物の汚れは、ホコリや人体からのタンパク質汚れです。そのため通常の洗濯用洗剤と同じように、塩を少量入れて洗濯機を回すと意外なほどに汚れがとれるのです。 激しい泥汚れや油汚れは難しいですが、ごく普通に過ごした日の洋服の汚れは、塩で洗うだけで問題ないはずです。塩水で枕カバーを洗ったところ、 加齢臭のようなイヤなにおいがとれた という方もいらっしゃいました。 塩であればすすぎに使う水も節水できますし、排水で環境を汚すこともない。今こそ塩の力を見直してみてもらえればと思います。
しおだいすき
肌断食を1年くらいやっていたところ、この本に出会いました。そのためか、書いてあることに納得!すーっと頭に入ってきます。 湯シャンプーに何度も挑戦してくじけて、、の繰り返しだったので、塩洗いを試してみました。 家族にも勧めたいです。
塩だけで髪もからだも洗ってしまうなんて、ほんとかなぁと思いつつ本著を手に取った。著者はあの「伯方の塩」の創業者の娘さんで、なんと創業者の松本永光さんも塩浴の提唱者だとのこと。なんでもかんでも自然由来のものがいいとは決して思いませんが、塩のプロフェッショナルにそういわれると気になります。やってみようか...続きを読むな。でも、塩化ナトリウムとミネラルで油汚れが取れるとは思えないんだけど・・・
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