Posted by ブクログ
2017年10月15日
課長の覚悟---「責任は私がとる」と言えるリーダーになれ2015/2/27 著:寺松 輝彦
「理論はいらない、きれいごとは役に立たない。具体的にどう声をかけるのか、それを知りたい。」
中小企業や大企業の子会社は、成果がもろに会社の存立に影響する。実行チームの課長には、どっとその責任がかかる。結果...続きを読むの良し悪しを、いちばん課長に問われる。まさにそこにいきる「課長の覚悟」たる質問である。
本書はそんな課長への提言として理論を具体化して以下の7章により説明している。
①社内政治と情報に強くなれ
②心で考えるリーダになれ
③チームに本気を充満させろ
④部下を戦力化し、課長の仕事を軽くせよ
⑤新人をできる部下に育成せよ
⑥仕事を任せられる自立した部下を育成せよ
⑦部下が悩みを打ち明けられる関係を築け
漠然としていては的を得ない。具体的すぎると同様のケースではない。説明や行動の提示はそのバランスが難しい。しかし、本書ではしっかりとした理論が背景にあり、著者の熱い気持ちが文字に乗っかっており、心で理解できる。本質を得ているので応用をきかせることができる説明となっている。
時代・規模・業種等同じ境遇にいる管理者はいない。同じ課題を持つものもおらず同じ部下もいない。そして自分自身も他人とは違う。教科書はない。本書のような指針を胸に刻みながら失敗しながら成長しながら手探りで前に進むしかない。