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自立しているってどういうこと?お金を稼げること? 立って歩けること?自分のお尻が拭けること?「自立へがんばる障害者」像から一歩、踏みだし、すべてのいのちを肯定する著者が、未来を生きる娘に、そして社会へ贈る、あるがままに生きていい、というメッセージ。
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Posted by ブクログ
この本を読んで思ったことは、いのち に関すること、人間の尊厳に関するこ とに対する議論が、もっと多くの人の 生活のなかに、日常的に根付かなけれ ばならないということである。 競争の激しい社会では、利益を生み出 すために、議論する間も ないほど急速 にいのちの市場化が行われている。「 出生前診断」や、...続きを読む「精子バンク」など がその最たる例である。 著者によると、出生前診断を行い、子 どもに障害があることが分かった女性 の9割が中絶を選んでいるという。 残 りの1割の女性も、障害がある子ども の身体をそのまま大切 にしようという 母親は多くないだろう。例えば、指が 6本ある 子どもが産まれた場合、6本 の指を大事に残そうとする母親よ りも 、産まれてすぐに1本を切除する手術 を受けさせようと考える母親の方が多 いのではないかと思う。 著者は、子どもが自分の身体のことを 自分で考え、選択できるようになるま では、親は命を救うため以外の手術は 極力避けるべきであると述べている。 幼い頃から手術による凄まじい痛みを 繰り返し体験している著 者は、小さな 身体にメスを入れることは虐待に他な らないと全 身で主張している。 健常者と同じ身体に「治す」手術をさ せることに、そのことを 当然とする社 会に、その社会の根本にある優生思想 に、無批判 でいることはとても恐ろし いことだと思う。 様々な意見があるにしろ、より活発に議論されるべきだろ う。 また、教育現場で「特別支援」という 名のもとで、障害者を排除しようとす る方向性が急速に進んでいることも忘れてはならない。 「子どものためだ」と言いながら分離と差別を繰り返し、思考 を停止させよ うとする方向性には、立ち向かいたいし、本当の意味で全ての人が自立できる社会に、変えて いくためのアプロー チをしなければと思う。 最後に、「自立」とは自分のことを自 分ですることではなく、自分のことを 自分で選択し、決定することだという認識が、障害者運動のなかから広まっ たということは、大変興味深い。 私も今後はこの言葉をそのような意味合いで使っていきたいと思った。
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