童貞としての宮沢賢治

童貞としての宮沢賢治

660円 (税込)

3pt

3.5

宮沢賢治は生涯独身を貫いた。それを自己犠牲による高邁な思想と捉えず、彼の作品を性的妄想がうずまく不純な産物として読みなおすと、これまでとは違う賢治像に出会える。「童貞」として、他者との関係を自ら断っていく賢治の生き方は、現代のさまざまなコミュニケーション障害の病につながり、また絶対的な他者との同一化を目指すテロリズムの思想にも親和性をもつ。まったく新しい宮沢賢治の世界を俯瞰する、挑戦的な一冊。

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童貞としての宮沢賢治 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2014年10月30日

    [ 内容 ]
    宮沢賢治は生涯独身を貫いた。
    それを自己犠牲による高邁な思想と捉えず、彼の作品を性的妄想がうずまく不純な産物として読みなおすと、これまでとは違う賢治像に出会える。
    「童貞」として、他者との関係を自ら断っていく賢治の生き方は、現代のさまざまなコミュニケーション障害の病につながり、また絶対...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年01月08日

    忘れてはいけないのは 人間は心というものを持った瞬間から自然界とは切り離されたところにあり 潜在的にこの宇宙で生きていく上での苦悩を背負っているということ
    その苦悩とは ヒューマニズムに陥ってしまう愚かさであり 逆に自然との共生を望んだとしても決して対等な関係性を築くことが出来ないと知るに至ることで...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    読みたくて読みたくて探し回った本ですが、読んでみたら少し萎えた感じでした。まあ実際一晩で読破してしまいましたし、内容的には結構満足しています。宮沢賢治を神聖視するような流れがありますが、この本はきちんと人間のそれも男として宮沢賢治を見ている視点がいい。宮沢賢治だってセックスしたかったはずだしオナニー...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月07日

    宮沢賢治作品を読み解くための前提に「彼は童貞だったから」を据えると見えてくる事実とは。大胆な切り口で賢治像に迫る怪作。大胆過ぎて少々強引なところも無くはないが興味深く読めました。

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