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全オタクに読んで欲しい作品です。
今はいい時代になりましたね。アニメやマンガ、ゲーム、コスプレ、声優…いわゆる二次元的なオタク趣味が個性として受け入れられて、メディアで特集が組まれたり、深夜アニメコンテンツが一大ブームを巻き起こすなど、世間でも「ありふれた文化・趣味」のひとつとして広く認められるようになりました。
ただ「オタクは忍ぶ者」と昔はよくいったもので。日陰者の趣味扱いをされることが多く、周りにバレないようにコソコソと活動するのが当たり前でした。だからこそ同志を見つけたときは熱い絆で結ばれて、その「好き」なことに時間を割くために皆一様に情熱を注いだものです。ですけどね、親バレや学校・職場バレしたりするとそりゃあ心無い言葉が飛んでくるんですよ。
「引くわぁ…」「いい歳して…」「みっともない…」「もっと健全な趣味を…」
この作品では、そんな「好き」なものに魅入られた人間の情熱と地獄と葛藤がこれでもかというくらいにエグく描かれています。共感してしまうと抜け出せません。心臓を直接掴まれたようなねっとりとした心理描写はもうつらいのなんの。
コスプレをテーマにしているのもあって、年齢・容姿に対する理想と現実のギャップや、趣味に対する各々の価値観が如実に描かれているのも特徴です。この夢の時間はいつまで続けられるのか、好きなことをずっと続けてはいけないのか…。主人公の渚だけではなく、彼女の友人やコス仲間、家族、恋人…色んな人達がそれぞれの「好き」な気持ちに翻弄されていきます。
全6巻で完結済み、最後までぶっ通しで読めますのでぜひご一読を(ただ、いにしえのオタクの方々は心を強く持って読んでください)。
最終巻で紡がれる渚の「好き」に対する持論があるのですが、その言葉はおそらく全オタクにとって金言となるに違いありません。
Posted by ブクログ
本当は、もっともっとエグっていくストーリーが描きたいんじゃないのか? 何だかどうにも、どのエピソードでもドロドロになる直前で寸止めしているような印象があって、最初はそこがあまり好きではなかったけれど、今となってはもう、そこがこの物語の優しさなのかな、というか、最後の最後はちゃんと許されている世界だ……みたいな安堵感、そして切実さに胸が締め付けられるほどハマってしまった。週刊連載とは思えないほどに絵も素晴らしい。何よりセリフに「嘘がない」のが良かった。ずさんに書いている言葉がひとつもない。すごく大事なことだと思う。
ラストだけ、ちょっと葛藤なく走り抜けてしまった印象があったかもしれない。でも「溺れ続けているって気持ち良いよね」って結末だからしょうがないのかな……。もしもさらにその先まで描き抜けていたのなら、100点満点の250点になってたような気が、する。でも十分感動させて頂きました……!/長谷は葉山さんとくっつくほうがよかったような?
めちゃよかったです
コスプレは踏み込んだことがない世界だったのですが、楽しく読まさせていただきました。
こういう作品を見ると創作意欲がわきますね。
今後のみんなが楽しく過ごせることを祈ってます!
Posted by ブクログ
最後何となく駆け抜けた感あるな。
もうちょっと続いて色んな方向から観たいなと思わされた。
全体的に面白かったから。
主人公は高校生の時からガンガンコスプレしてきて
大人になってお金も使いながら、スキルも使って
ようやく自分の思うようにコスプレ出来るようになって来た頃には
まだコスプレしてるの?と言われるような年齢になってしまったというね。
これ哀しいよね、、、w
だってほんと、やりたい事って人それぞれだから
例えばスポーツとかピアノとかだったら割と年齢関係ないじゃない。
スポーツは体力的にはどんどん損なわれるけど
趣味の範囲を出なければ別に誰に迷惑かけるって事もないと思うんだよ。
コスプレって美醜が関係するから、モロ加齢の影響って受けると思うからさ。
そりゃ年齢問わず、美醜問わず、
コスプレだって誰でも出来るけれどやっぱり
それで外に出る以上は自分が求めてなくても評価はされるからね。
それがどんな評価でも受け入れられるなら良いけど。
いつまでこんな楽しい時が続けられるんだろう、
なんて思ったりしてるところに親友がコスプレ引退したりして
自ずと自分の引退時期はいるなんだろう、とか考えたりしてね。
叔母の影響を受けて、
自分が本当に何をしたいか考えたところで
趣味を仕事に生かすことにした、ってところでオチで
物語としては中々いいオチだったと思うよ。
ただなんていうか、伯母さんの話の時にさ
『こんな人に持って欲しいなって思う人に買ってもらったら
どうぞ自分の子をお願いしますって気持ちになれるけど
そうじゃ無い時はつらい。』
っていうのがね。
すっごーーーーく引っ掛かったわ。
『仕事だから割り切るけど。』
って、まぁそれは良いんだけど
何ていうか店主が勝手にお客様に持って欲しいとか
この人には持って欲しくないとか、そういう思想がこの作家にあるのかと思ったら
気持ち悪いなと思ったな。
この漫画家にそういう思想があるかどうかも分かんないけどね。
でも時折、何か物凄いネジ曲がった格好良さとか、主義主張みたいのが垣間見えるのが
何とも言えない気持ち悪さに繋がるな。
私も30代で、スイーツデコとかやってるけど
でもこの趣味も実際材料や資材をそろえるのにお金が必要だし
少女趣味っちゃ少女趣味のジャンルではあるけれど大人にならないと出来ない事の方が多いよ。
ただ、作ってる本人は歳を重ねても
商品だけはいつまでも可愛く新鮮であるから
自分が続けようと思ってるうちはいつまでも作れるんだろうけどね。
でも私も作る側の人間だからこそ思うけど、
この人に持ってほしいな、この人には持って欲しくないなとか思って売った事無いよ。
売るときには
出来るだけ長く大事に使って欲しいな、って誰に売る時も思うけど
物には寿命があるからね。
どんなに大事にしてても太陽光による劣化も免れないし
埃だってつくし、汚れたり、黄ばんだりするんだよ。
そういう事含めて出来るだけ長く大事にして
でもちゃんと使って欲しいなって思うけどね。
それを、お金という対価を払って買っていく人に
この人にはふさわしいだの、この人にはちょっと買って欲しくないだの
そんな傲慢ちきな事思ったことないわ。
だから、すっごいイライラした。
その人だって、着てる服の趣味と、持ち物の趣味が違うかもしれないじゃん。
すごくシンプルな格好してたり、野暮ったい感じの格好してても
可愛い物が好き!って人は居るからね。
そこんとこ自分の価値観押し付けるようなら辞めてしまえと言いたいから。
それにその支払ってくれたお金だって
本人が稼いだにしろ、親のお小遣いにしろ、
一生懸命稼いだ貴重なお金を使って買ってくれようと思ってるんだからさ
それで自分の商品を買ってもらえるなら
本当にありがたい事だなぁって私は感じるんだけどね。
まぁ私のような価値観もあれば
ストーリーのような価値観もあるんだろうけど
自分の趣味を生きがいに仕事にしてる割にプロ意識足りねーな、って思ったわ。
選民意識高ぶらせたいならほんとに趣味だけでやっとけよって言いたい。
だから面白いマンガだとは思うけど
良いマンガとは思えなかった。
Posted by ブクログ
1巻から6巻までまとめ買いしたので、全巻まとめてのレビュー。
自分自身、興味を失い始めてた趣味がいよいよ好きじゃなくなってきていて、でも周りには自分の気持ちがわかってもらえない、そんなときに、ネットで公開されている読み切りをふと思い出して買い揃えて一気読みしました。
コスプレ好きな主人公26歳渚。若い子のエネルギーに当てられて、大好きなコスプレになんとなく限界を感じ始める。周りにもいつまでもやる趣味じゃないとか、友達は引退するとか、それでも趣味を仕事にするとか、いろいろな趣味人たちがいて、じゃあ自分はどうやってコスプレと付き合っていけばいい?
そうやっていろいろな人に触れて、たどり着いたコスプレ衣装を作る仕事をするということ。まあ途中からそうなるかなとは思える展開だったけど、それまでに同じくコスプレ趣味と向き合っていた公子はカメラへ、葉山はイベント運営や営業へと裏側でコスプレと関わるポジションを選んだ展開がよかった。完全に辞めたのは母親だけってのもちょっと意外だけど。
私自身が散々悩んできた、好きじゃなくなってしまった趣味との付き合い方を変えること。やっぱり間違ってなんかいないと思えて励まされた気がする。好きじゃなくなった部分と、それでも好きが残ってる部分と、ちゃんと見極めて、残った部分とはやっぱりまだ長い付き合いになりそう。そのことにちゃんと向き合っていきたい。
今読むべきマンガと出会えてよかった。
その他所感。
やっぱり本編全体を通してコスプレは可愛くてスタイルが良くて衣装も手が込んでないとバッシングされる世界なんだなーというのも改めて感じ取れた。そんな世界に身を置く人って、すごいメンタル。
公子のウエディングドレスの話がとてもよかった。主人公が吹っ切れるきっかけが親友の晴れ舞台ってのが泣かせる。
人が気にするようなこともズバッと言っちゃう渚にギョッとする部分もあるけど、周りにいる友達や家族がいい人すぎる…大切に思われていてうらやましい。
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